薫風や一万歩超す一休み
青葉を吹く風が緑の香りを運ぶ心地よい風をいう。
和歌では、花や草の香りを運ぶ春風の意であったが、連歌で初夏の風として意識され始めた。
元禄時代になって俳句の季語として使われ、以後今日まで伝わっている。
三夏いつでも吹いているが、「風薫る五月」というように、初夏の五月にこそふさわしい季語といえる。
歩いていて一万歩を超したところで、自動販売機のジュースを買い、ベンチで一休みした。
その間も薫風は吹き渡っていた。
風薫る木の間に覗く昼の月