俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蜻蛉

2014-08-26 | 俳句・秋・動物



待ちをれば止まる塩辛蜻蛉かな



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トンボ目に属する昆虫の総称。

種類が多く、鬼やんま、銀やんま、塩辛蜻蛉、麦藁蜻蛉、精霊蜻

蛉、赤蜻蛉、昔蜻蛉などがある。







塩辛蜻蛉が飛んでいた。

少し待つと、先ほど止まっていたところにまた止まった。






赤蜻蛉考へてゐるやうに見え



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藪からし

2014-08-25 | 俳句・秋・植物




藪からし道違へても面白く



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ブドウ科の多年生蔓草。

茎を伸ばして他の草木に絡みつく。

夏、黄赤色の小花を群がり咲かせ、秋に小さな漿果を結ぶ。







歩いていて道を間違えてしまった。

藪からしが繁茂したりして、知らない道も色々な発見があり面白かっ

た。






捨て畑の引く人もなき藪からし



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鰯雲

2014-08-24 | 俳句・秋・天文




藁葺の門を仰げば鰯雲



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巻積雲または高積雲のこと。

小さな雲片の集りで、さざ波のように広がる。

鰯の群れのように見えるので鰯雲、魚鱗のように見えるので鱗雲、

鯖の背の斑紋のように見えるので鯖雲などと呼ぶ。

この雲が現れると雨になりやすく、鰯がよく獲れるという。







農家の藁葺の門があった。

門を仰ぐと、空には鰯雲が広がっていた。

秋になったことを実感した。






鰯雲旅に受けたるひとの恩



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瓢(ふくべ)

2014-08-23 | 俳句・秋・植物




大小の瓢下つて晴れにけり



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ウリ科の蔓性一年草。

初秋、瓢箪形の青い実を垂らす。

成熟したら中の果肉を取り、空にして乾燥させると瓢箪になる。

昔は、酒や飲料水を入れる容器として利用した。







瓢箪の棚があり、驚くほど大きさの違う青瓢が生っていた。

晴れ上がった空の下で涼し気であった。






揺れもせで括(くび)れよき青瓢かな



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猫じゃらし

2014-08-22 | 俳句・秋・植物




細かりし鎌倉古道猫じやらし



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イネ科の一年草。

道端や空地に普通に見られる。







鎌倉古道が切れ切れに残っている。

鎌倉へ通じていた道だが、意外と細い道であった。

道端には往時を偲ぶかのように猫じゃらしが群生していた。






猫じやらし握れば逃げてしまひさう



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