俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

女郎花

2014-08-21 | 俳句・秋・植物




女郎花水車の回る音ありて



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オミナエシ科の多年草。

秋の七草の一つ。

日当りのよい山野に自生する。







八~十月、茎の上部が分枝して、その先に五枚の花びらをもつ黄

色い小花を多数つける。







女郎花がかたまって咲いていた。

その近くでは水車が回る音がしていた。






万葉の風と思ひぬ女郎花



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鬼灯

2014-08-20 | 俳句・秋・植物




鬼灯をせがむ幼子手を伸ばし



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ナス科の多年草。

アジア原産。

花の後、萼が大きくなって球形の漿果を包み、熟すると赤く色づく。

子供たちは美の外皮だけを口に含んで吹き鳴らして遊んだ。







鬼灯が赤く生っていた。

それを見つけた小さな女の子が取ってと言って母親にねだってい

た。

母親は女の子の手をしっかりと握っていた。






鬼灯を鳴らせしことの吾にもあり



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露草

2014-08-19 | 俳句・秋・植物




池を経て露草の道歩きけり



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ツユクサ科の一年草。

道端や川のふちなどに普通に見られる。

夏から初秋にかけて、苞葉に包まれた花序に青紫色の花をつけ

る。

早朝に開花して露のなくなる午後には花が閉じるので、露草の名が

ある。

古名の「月草」は往時着物を染めるのに用いたことによる。







池沿いの道を歩き、そこから露草の咲く道を選んで歩いた。

朝の空気がすがすがしかった。






露草や鴉のほかは声なくて



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唐辛子

2014-08-18 | 俳句・秋・植物




人厭ふことは悲しや唐辛子



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ナス科の一年草。

熱帯アメリカ原産。

夏に白色の合弁花を開き、秋に果実がなる。

果実は緑色から紅熟し、辛い香辛料や料理の付け合わせ、ソース

の原料となる。







人間であるからどうしても人に対する好き嫌いがある。

人を嫌いになることは悲しいことであると分ってはいるが・・・。

唐辛子の辛さで正してもらいたと思った。






菜園の日差し遍き唐辛子



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新涼

2014-08-17 | 俳句・秋・時候




新涼の木蔭の道を来りけり



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秋に入ってから感じる涼気のこと。

夏の暑さが急に衰え、新鮮な初秋の涼しさを心地よく思う情感であ

る。







木蔭の道を歩くと、久しぶりに涼気を感じた。

秋になった涼しさを肌で感じることとなった。




樋口恭一作「風になって」


新涼や裸婦像確と後ろ手に



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