俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬木

2022-12-21 | 俳句・冬・植物

 

 

夕日色して稲荷社の冬木かな

 

 

 

 

 

 

落葉樹、常緑樹を問わないが、どちらかというと葉を落とした裸木を思い浮かべる。

 

 

 

 

 

 

ふつう一本あるいは数本の冬の木を指す。

 

 

 

 

 

 

「冬木道」「冬木影」「冬木宿」などともいう。

 

 

 

 

 

 

道の脇のお稲荷さんに大きな欅が立っていた。

その冬木が夕日色に染まっていた。

 

 

 

 

 

雄々しくて踏むまじくあり冬木影

 

 

 

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水仙

2022-12-20 | 俳句・冬・植物

 

 

水仙や町の川にも瀬音あり

 

 

 

 

 

 

ヒガンバナ科の多年草。

地中海沿岸原産。

関東以西の海岸近くに自生するが、観賞用に庭に植え、切り花としても利用される。

 

 

 

 

 

 

冬、葉の間から花茎が伸び、その先に芳香のある白色の花を横向きに数個つける。

全草有毒。

 

 

 

 

 

 

福井県の越前岬や静岡県の爪木崎は群生地として有名。

 

 

 

 

 

 

川堤に水仙が咲いていた。

その前は町の川ながら瀬音がしていた。

 

 

 

 

 

水仙に屈みて人を信じけり

 

 

 

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2022-12-19 | 俳句・冬・動物

緋鳥鴨

 

 

おとなしき鴨に諍ひてふありぬ

 

 

 

 

 

 

カモ科の小形の水鳥の総称。

 

 

 

 

 

 

晩秋から初冬にかけて、北方から各地の湖や沼、川に渡ってきて冬の訪れを告げる。

 

 

 

 

 

 

真鴨、小鴨、尾長鴨などは河川や湖沼で、鈴鴨、黒鴨などは海上、港湾などで見られる。

 

 

 

 

 

 

おとなしく群れをなしていた鴨にも、ちょっとした諍いというのがあった。

 

 

 

 

 

夕暮の影絵となりぬ鴨の陣

 

 

 

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蝦蛄葉仙人掌

2022-12-18 | 俳句・冬・植物

 

 

蝦蛄葉仙人掌玄関に日の回りきて

 

 

 

 

 

サボテン科の多年草。

ブラジル原産。

日本には明治初期に渡来した。

 

 

 

 

 

茎節両端に角があり、よく分枝し蝦蛄がつながったような形で四方へ垂れ下がるところから、この名がある。

 

 

 

 

 

 

十二月頃開花するので、クリスマスカクタスと呼ばれる。

各枝の先端に花をつけ、花色は桃紅色、紅色、白色、淡橙色など多彩。

鉢植えとして低温温室で栽培される。

 

 

 

 

 

 

玄関の鉢植えに蝦蛄葉仙人掌が咲いている。

午後の日が玄関に回り、蝦蛄葉仙人掌を照らした。

 

 

 

 

 

クリスマスカクタスけふも散策へ

 

 

 

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冬落暉

2022-12-17 | 俳句・冬・天文

 

 

菜園に人の動きや冬落暉

 

 

 

 

 

冬日は冬の太陽、またその日差しのこと。

 

 

 

 

 

冬落暉は冬の没する太陽、入日をいう。

 

 

 

 

 

 

冬日は夏のようなギラギラとした強さはないが、入日には輝きがある。

 

 

 

 

 

冬日没る処や薄き富士の影

 

 

 

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