俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯葉

2022-12-26 | 俳句・冬・植物

 

 

びつしりと枯葉いつまで青空に

 

 

 

 

 

 

冬に入って枯れた草木の葉をいう。

 

 

 

 

 

 

枝、茎についている葉と地上に落ちた葉の双方とも指す。

 

 

 

 

 

 

乾燥した葉の枯色とそのかさかさとした音に寂寥感がある。

 

 

 

 

 

 

青空のもと、びっしりと枯葉がついたままの木があった。

いったいいつまでついているのだろうと思った。

 

 

 

 

 

枯葉舞ふ犬と散歩の人の上

 

 

 

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人参

2022-12-25 | 俳句・冬・植物

 

 

人参の抜かれしままを横目にす

 

 

 

 

 

 

セリ科の二年草。

 

 

 

 

 

 

日本で栽培されている人参には東洋系と西洋系がある。

前者は十六世紀に、後者は江戸時代末期に中国を経て渡来した。

根は前者は長く、後者は短いが、現在は短い西洋系が大勢を占めている。

 

 

 

 

 

 

根の色も黄、橙、赤など。

カロチン、ビタミンAなど各種ビタミンを豊富に含む。

漢名は「胡蘿蔔(こらふ)」。

 

 

 

 

 

 

散策していると、人参畑があった。

抜かれたままになっている人参を、横目に見ながら歩いて行った。

 

 

 

 

 

人参の鍋に入るるを選びけり

 

 

 

 

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クリスマスイブ

2022-12-24 | 俳句・秋・行事

 

 

クリスマスイブの星見て帰りけり

 

 

 

 

 

 

クリスマスの前夜、十二月二十四日の晩をいう。

聖夜のこと。

 

 

 

 

 

 

また、そのときに行われる行事をいう。

 

 

 

 

 

 

クリスマスを祝うクリスマスケーキを食べることが多い。

 

 

 

 

 

 

買い物に出かけ、クリスマスイブの星を見上げながら帰って来た。

 

 

 

 

 

買ひ来る小さき聖菓に足らひけり

 

 

 

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冬晴

2022-12-23 | 俳句・冬・天文

 

 

冬晴や呵呵大笑をしてみたき

 

 

 

 

 

 

冬の晴天のことをいう。

冬の時季、太平洋側ではからりと晴れることが多いが、日本海側では大雪となる場合もある。

 

 

 

 

 

 

晴れ渡った日は、冬でも日差しが眩しい。

 

 

 

 

 

 

「冬日和」は穏やかに晴れ渡った日和をいう。

 

 

 

 

 

 

曇りや雨の後冬晴となると、今まで忘れていた呵呵大笑をしてみたくなった。

 

 

 

 

 

菜園に人ひとりをり冬日和

 

 

 

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冬草

2022-12-22 | 俳句・冬・植物

 

 

日当たれば冬草青し川堤

 

 

 

 

 

 

冬になっても枯れずに青さの残っている草の総称。

 

 

 

 

 

 

俳句では枯れた草は「枯草」「名の草枯る」など別の季語として扱い、「冬草」「冬の草」の場合は、周りの枯色のなかに残るけなげな青さに興趣を感じ取る方向にある。

 

 

 

 

 

 

「冬青草」という呼び方があるのも、同じ趣旨による。

 

 

 

 

 

 

川堤の斜面に冬草が見られた。

日が当たっているところは青々としていた。

 

 

 

 

 

冬草を踏んで先師を偲びけり

 

 

 

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