2月20日からスタートした二学期も、ゴールが近づいてきた。
6月10日で授業は終わり、7月10日まで期末試験期間だ。今回日本語学科の試験は全て6月中旬で終わる。その後、学生達の多くは第二専攻のテストに突入し、さらに7月末まで第二専攻の授業を受け続ける。周辺の大学に比べて、専攻プラス副専攻と二種類の専攻をこなさなければならないのが多くの財大の学生たちだ。第二専攻は選択で、学費も高くなるが、就職に有利なのでほとんどの子が希望する。ある程度の成績でなければ希望しても却下される。
さらに、昨年12月に日本語能力試験1級に落ちた3年生と今回初挑戦する2年生の一部は、7月3日に南昌大学で試験を受ける。私の能力試験対策講座は試験の前週まで続けるので、私の夏休みは7月初めからということになる。そろそろ、夏の旅行計画を詰めなければ。四川省九寨溝か雲南省麗江か、はたまた海南島…。どれにしようかな~~
今日は、3年生のビジネス日本語の時間に、昨夜卒業パーティーで大騒ぎした4年生のうち2人が来てくれた。本当はもう一人来るはずだったが、飲み過ぎでダウンしているとのこと。
私が、9月から4年生になる後輩達のために就職活動についてのアドバイスを依頼したのを快く引き受けて来てくれたのだ。2人とも女の子。ダウンして来られなかったのは男の子。この学年は、本当にしっかり者の女の子達が強いリーダーシップを発揮して4年間やって来たのが分かる。
2人のうち、初めに話してくれたのは、Rさん。財大の大学院に進学するが、昨年10月からこの5月まで上海の楽天で働いていた。4年生になるとこういうことが自由にできる。授業に一度も出席しなかった子もいつのまにか追試を受けて今回卒業する。先生達も黙認している。のんびり授業に参加していて就職先が見つからないと悲惨だからかな、と思う。
遙か昔、自分のことを振り返ると、4年生はおろか、1年生からろくに授業に出ていなかった。下宿でとりとめなく本を読み、音楽を聞く日々だった…。
もう一人は、12月の最後まで私の授業に出席し、その後、猛然と就活を開始した子だ。大連、北京、杭州、天津、あといくつか点々と移動し、自分の納得する場所を探した。五千元で営業に採用されたこともあったが、やはり納得できずに、もう一度大連に戻り、二千元の大豆販売会社に就職した。今は彼女一人で、日本語と英語で会社のHPを立ち上げて、日本との販売ルート開拓に奮闘している。「遺伝子組み換えじゃない証明をボスが役所から取ってきてくれない。日本人は証明するものがないと買ってくれないといくら言っても、ボスは手続きがややこしいとか言って、話にならない。」とブツブツ言っていた。
将来、故郷のハルビンに「国際青年旅館」(つまりユースホステル)を経営するつもりの彼女は、「東北は経営のノウハウがまだまだ浸透していません。やっぱり沿岸部か深センで修行を積まなければなりなせん。」と、本気で考えている。こういう子、ホントに好きだなあ。
下に記載したのは、彼女が自分一人で作った「インターネット店舗」(つまり会社のホームページ)だ。
素人っぽくて可愛い感じだが、これから商売人として自らを叩き上げていくのだろう。
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