毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

端午節  2011年6月4日(土) No.143

2011-06-04 07:36:53 | 中国事情
  今日、明日、明後日と三日間は中国の「端午節」休日。オフィスがくれたカレンダーには「ドラゴン=ボート=フェスティバル」と書いてある。学生達が由来を説明してくれたが、言葉足らずで、ただ(フ~ン…)と思っただけだった。今日は久しぶりに終日フリー。作文からもスピーチ練習からも離れてのんびり過ごすつもりだ。この機会に「端午節」をきちんと?調べてみた。

 端午節は農暦(旧暦のことを中国ではこう言うことが多い)五月五日の祝日だ。楚の国の屈原(B.C.340~B.C.278)に由来する。学生の説明は「屈原は愛国者です。彼は川に飛び込んで死にました。みんなが彼を助けようとしてボートを出しました。だからドラゴン=ボート=フェスティバルとも言われます。」と、分かったような分からないようなものだ。

 屈原が川に身を投げたのには当然理由がある。当時、中国は楚、斉、秦などが割拠していた。楚の愛国詩人屈原さんは、楚王に『斉と手を組んで秦と戦いましょう。』と提言したが聞き入れられず、逆に左遷されてしまった。そのうち楚は秦に併合されてしまい、それを嘆いた彼は『川に飛び込んで死にました』。(・・・そうか、そういうことだったのだ。)さらに、人々は舟を競い彼を救出しようとしたがかなわなかった。しかたなく人々は、屈原の遺体が悪竜にいたぶられないよう、粽(ちまき)を川に投げ入れて魚を養い、遺体の安全を確保したのである。(つまり、おびただしい魚群が屈原の遺体を守っているということか。魚は屈原の体を食べないのだろうか。)

 ま、そういうわけで、学生から粽をプレゼントされた。オフィスもくれた。どちらも浙江省ブランドのものだ(粽は浙江省が一番有名とのこと)。粽は端午節に欠かせない食べ物なのだそうだ。中秋節のときには月餅をもらった。関西でも、「子どもの日」にはチマキ、柏餅などを食べる。やはり、一衣帯水、隣国の風習は似ている。もう一つのお隣さん、韓国にも端午節があるそうだ。由来をめぐって、どちらが本家本元か議論もあるらしい。歴史家の公平な検証を待ちたい、というか、ホントはどっちでもいいけど。

 今から部屋の掃除をする。その後本部キャンパス内のスーパーへ行って、買い物がてら中華ちまきが一個いくらぐらいなのかチェックしてみようっと。たぶん高いんだろうなあ。月餅も中秋節のときはびっくりするほどの値段だったから。
 
コメント
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