毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

二学期末テスト   2011年6月9日(木) No.147

2011-06-09 16:53:36 | 中国事情
 「ちゃくちゃく」という音が聞こえてくる。今週は最後の授業の週だ。ご近所の大学ではまだまだ授業が続くそうで、そんな話を聞くと(ニヤリ、得したわい)と嬉しくなる。その上、今学期は最後の授業日にテストをしてもいいのである。先学期、冬休みの前日までテストをしていたことを考えると、まさに極楽だ。

 7日(火)に一年生の会話クラスのテストをした。スピーチだ。発音・アクセントはまだまだ弱いが、間や表情、情感、ジェスチャ-など一人一人工夫している。一年生にしてはかなり頑張ったと言えるだろう。先週、3年の楼さんを招いてお手本を示してもらったのが功を奏したのに間違いない。
 テーマは「家族自慢」「故郷自慢」。これは学生にとって待ってましたと言わんばかりのテーマだ。多くの日本の人々に比べ、少なくとも江西財経大学の学生達は自分の家族や故郷を手放しで自慢する。遠慮や謙遜は全くない。日本社会では(この人、すごい身びいき…。ちょっとカナワンなあ)と思われそうなことが、次々と口から出て来る。曰く「私の父は我が省一のハンサムです。」「私の町ではみんな、私の母が美しいと言います。私は母にとても似ています。」「私の母は料理が得意です。その上、特別いい人です。」・・・。
 しかし、さすがそれだけではまともなスピーチにならないので、
「父はゲームに夢中です。週末いつもゲームをしています。それは残念です。」
「兄は27歳です。でもまだ結婚していません。恋人もいません。私がいい人を見つけてあげます。」
「母は小言が多いです。」
「弟は勉強ができません。でも絵が上手です。将来が楽しみです。」
「姉たちはお金がないので大学に行けませんでした。だから私が良い大学に入るのが姉たちの夢でした。でも私は良い大学に入れませんでした。」
「ぼくは一人っ子です。だから一人っ子の辛さというより痛みを知っています。」
「私の故郷の空には、いつも鳥が自由に飛んでいます。私は今度鳥に生まれて来たいです。」
など、少しずつ表面から内面に向かう文が作れるようになった。「過去形・非過去形」「ている」「あげる」「もらう」「可能動詞」「~は~が~」など、他のクラスで文法をどしどし習っているからだ。会話は習った文法を上手に使って自然な会話ができるようになることが目標だ。
 二年生でどこまで伸びるか、楽しみな学年である。
実は、数週間前の「アニメ・ドラマの吹き替えコンテスト」で、二年生や三年生の先輩グループを抑え、一年の二人組による「Naruto」が優勝するという、前代未聞の事が起きた。もちろんこのイベントは自由参加なので、実力者たちが全員そろったら、また結果は変わっていただろう。それを差し引いても勢いのある学年だ。二年生、しっかりして欲しいなあ。

 今日は、三年生の「商務日語」(ビジネス日本語)のぺーパーテスト。答案をパッと見たら「経済特区」を「けいざいとっくん」と書いていたのがあった。さあ、これから採点だ。みんな合格して欲しいものだ。
 それにしても、ジメジメしている。パソコンのマウスを触ってもじっとりする。大阪の梅雨と全く同じ。夕方5時現在気温は33℃。体感気温37℃。湿度52%。
これから十日間の天気予報を見ると、毎日毎日ずっと雨だ。ああ、南昌的天気。   
  
コメント
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