夜になって、急に蒸し蒸ししてきたものの、朝から午後までさわやかな風が吹く、晴れたり曇ったりの適度な天気だった。最高気温34℃。
朝7時半起床。トイレ、洗顔を済ませ、歯磨きをしながらお湯を沸かす。インスタントコーヒーを飲むためだ。それなのに、沸かしてからもうコーヒーの粉がなくなっているのを思い出した。冷蔵庫を引っ掻き回して、まだかろうじて残っていたインスタントじゃない豆を挽いた粉を探し出して入れた。冬休みに阪急梅田の成城石井で買ったもので、もう酸化が進みおいしくないし、香りもあまりない。だが、あるだけマシだ。
ベランダに出て鳥にパンくずをやる。テキパキしないとコーヒーがぬるくなるので、のんびりしてはいられない。そんなことを気にする割に、コーヒーを入れたカップをどこに置いたか忘れてウロウロ探したりする。飲みながらガラス越しに鳥の観察をした。以前にも書いたが、やはりどの雀も日本の雀より痩せて小さい気がする。しきりに仲間と囀りあいながら、パンくずを嘴にくわえては安全圏まで避難し、そこでゆっくりついばむ。雀同士だからといって完全に気を許しているのでもない。他の雀が来たら、さっと飛び退くのもいるし、闘いっぽい仕草をするのもいる。それでも、一羽が同じ場所にいるのはせいぜい30秒ほど。飛んで行ったりまた来たり、頻繁に飛び回っている。それが鳥たちの安全対策なのだろうか。ベランダ前の桜の木の葉には最近チョコチョコと糞が見えるようになった。パンくず効果だ。きっといい堆肥になることだろう。
3年の陳さんから携帯に電話あり。今本部キャンパスでどこやら学部の卒業式に出ている。なぜなら人数が足りなくて3年生が員数合わせに動員されたからだと言う。本を貸す約束をしていたので、帰りに寄るように言うと、間もなく同じく動員された英語学科の女の子と一緒にやってきた。彼は、もう就職している幼馴染のガールフレンドがいる。しかし、それとは関係なく社交的にどんどん女の子たちの会話に入っていく。以前日本語コーナーで隣の理工大学に出かけた時もそうだった。
郭さんが、
「僕は楼さんがいるので、できるだけ男性とだけ話したけど、陳さんは女性ばかり選んで話していました。」
と指摘したとき、
「彼女は上海にいるので、ここの様子は見えません。」
と澄ましていた。
彼はお祖母さん、お母さん、妹という家族構成の中で育った。お父さんは春節以外はずっと出稼ぎで家に居ず、畑仕事はお母さん、ご飯の支度は妹、お祖母さんと彼が家畜の世話をしていたと言う。女の子の中にいる方が、安心できるのかもしれない。大学に入った年に最愛のお祖母さんを亡くし、本当に悲しかったと聞いたのはつい先日だ。
それにしても陳さんの日本語は日に日に滑らかになってきている。やはりしょっちゅう日本人と話すことが会話上達の最短距離なのだなあ。英語学科の女の子も第二外国語で日本語を一年勉強したそうだが、全く話せなかった。一週間に一回ぐらいの授業じゃね~。
陳さんが日本語を中国語になおして彼女に伝えたが、これは本当にいい通訳練習になると思う。副専攻を途中で辞めた彼がやっているのは、自分で機会を見つけて日本語会話力を鍛えるというものだ。今のところ着実に効果を上げているようだ。彼は、押しの強い方じゃないし、競争は嫌いだというし、将来はそこそこ困らないくらいの収入さえあれば、田舎でのんびり暮らしたいと言う。ある程度の収入を確保するためにある期間、上海など大都市で暮らさなければならないかもしれないが、そんな都会の暮らしを続けていけば、田舎の良さを忘れてしまわないか、今から心配している。
生姜汁と蜂蜜を水で薄めたのを勧めると、生姜好きな陳さんはごくごく飲み、内田樹の「街場の中国論」を持って英語学科の子と帰って行った。夏休みは正式には7月11日からだが、実質的にはすべてのテストが終わった今日からスタートすると言える。日本に留学できなくても、あの手この手で日本語力を身につけようと頑張る子たちは、全面的に応援したい。
夕方には、何と1年生が電話してきた。電話で日本語が話せるようになれば、1年生としてはかなりのものだ。でも、この夏休みに忘れるんだろうなあ…。
朝7時半起床。トイレ、洗顔を済ませ、歯磨きをしながらお湯を沸かす。インスタントコーヒーを飲むためだ。それなのに、沸かしてからもうコーヒーの粉がなくなっているのを思い出した。冷蔵庫を引っ掻き回して、まだかろうじて残っていたインスタントじゃない豆を挽いた粉を探し出して入れた。冬休みに阪急梅田の成城石井で買ったもので、もう酸化が進みおいしくないし、香りもあまりない。だが、あるだけマシだ。
ベランダに出て鳥にパンくずをやる。テキパキしないとコーヒーがぬるくなるので、のんびりしてはいられない。そんなことを気にする割に、コーヒーを入れたカップをどこに置いたか忘れてウロウロ探したりする。飲みながらガラス越しに鳥の観察をした。以前にも書いたが、やはりどの雀も日本の雀より痩せて小さい気がする。しきりに仲間と囀りあいながら、パンくずを嘴にくわえては安全圏まで避難し、そこでゆっくりついばむ。雀同士だからといって完全に気を許しているのでもない。他の雀が来たら、さっと飛び退くのもいるし、闘いっぽい仕草をするのもいる。それでも、一羽が同じ場所にいるのはせいぜい30秒ほど。飛んで行ったりまた来たり、頻繁に飛び回っている。それが鳥たちの安全対策なのだろうか。ベランダ前の桜の木の葉には最近チョコチョコと糞が見えるようになった。パンくず効果だ。きっといい堆肥になることだろう。
3年の陳さんから携帯に電話あり。今本部キャンパスでどこやら学部の卒業式に出ている。なぜなら人数が足りなくて3年生が員数合わせに動員されたからだと言う。本を貸す約束をしていたので、帰りに寄るように言うと、間もなく同じく動員された英語学科の女の子と一緒にやってきた。彼は、もう就職している幼馴染のガールフレンドがいる。しかし、それとは関係なく社交的にどんどん女の子たちの会話に入っていく。以前日本語コーナーで隣の理工大学に出かけた時もそうだった。
郭さんが、
「僕は楼さんがいるので、できるだけ男性とだけ話したけど、陳さんは女性ばかり選んで話していました。」
と指摘したとき、
「彼女は上海にいるので、ここの様子は見えません。」
と澄ましていた。
彼はお祖母さん、お母さん、妹という家族構成の中で育った。お父さんは春節以外はずっと出稼ぎで家に居ず、畑仕事はお母さん、ご飯の支度は妹、お祖母さんと彼が家畜の世話をしていたと言う。女の子の中にいる方が、安心できるのかもしれない。大学に入った年に最愛のお祖母さんを亡くし、本当に悲しかったと聞いたのはつい先日だ。
それにしても陳さんの日本語は日に日に滑らかになってきている。やはりしょっちゅう日本人と話すことが会話上達の最短距離なのだなあ。英語学科の女の子も第二外国語で日本語を一年勉強したそうだが、全く話せなかった。一週間に一回ぐらいの授業じゃね~。
陳さんが日本語を中国語になおして彼女に伝えたが、これは本当にいい通訳練習になると思う。副専攻を途中で辞めた彼がやっているのは、自分で機会を見つけて日本語会話力を鍛えるというものだ。今のところ着実に効果を上げているようだ。彼は、押しの強い方じゃないし、競争は嫌いだというし、将来はそこそこ困らないくらいの収入さえあれば、田舎でのんびり暮らしたいと言う。ある程度の収入を確保するためにある期間、上海など大都市で暮らさなければならないかもしれないが、そんな都会の暮らしを続けていけば、田舎の良さを忘れてしまわないか、今から心配している。
生姜汁と蜂蜜を水で薄めたのを勧めると、生姜好きな陳さんはごくごく飲み、内田樹の「街場の中国論」を持って英語学科の子と帰って行った。夏休みは正式には7月11日からだが、実質的にはすべてのテストが終わった今日からスタートすると言える。日本に留学できなくても、あの手この手で日本語力を身につけようと頑張る子たちは、全面的に応援したい。
夕方には、何と1年生が電話してきた。電話で日本語が話せるようになれば、1年生としてはかなりのものだ。でも、この夏休みに忘れるんだろうなあ…。