毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「武器をアメリカやイスラエルに売らないで!ーガザの子どもの声」No.1425

2015-08-05 14:01:02 | 反戦平和

 

 

参議院では、政府の腐った答弁が続いています。

曰く、「手りゅう弾、クラスター爆弾、劣化ウラン弾もミサイルも消耗品だから

弾薬であり、武器ではありません」

アメリカへの武器提供を何が何でも実行しようとすることしか考えず、

聞いている方が呆れて頭がへんになりそうなことを

しらっとした顔で言う中谷防衛相や、

「中谷防衛相の発言はまったく正しい」と言うアベ首相。

ここまで低レベルの発言をしても国民は大丈夫と踏んでいるのかと思うと、

(ああ、日本はとんでもないことになっている)と絶望しそうになりますが、

安易な絶望は愚か者の選択なり、ということで

たくさんの人々がそれぞれの場で真正面からアベ政権と対峙していることを

自分に言い聞かせて冷静を保つ今日この頃です。

 

その一人、志葉玲さんが2013年に書いたガザレポートを読みました。

2013年7月23日のその記事は、すでにその時点で日本が、

「死の商人」としての一歩を踏み出した事実を知らせています。

下の写真はF35という最新式(次世代型)戦闘機です。

志葉玲さんは次のように説明しています。

―――――――――――――――――――― 

「メイドインジャパン40%」のF-35がパレスチナの人々を殺す

F-35は、レーダーに映りにくいステルス機能を持つ

マルチロール型(万能型)の戦闘機で、

特に対地攻撃、つまり空爆を得意にしている。

開発元のロッキード・マーチン社は

「全部品の40%を日本産にする」と提案したとされ、

三菱重工などが防衛省からF-35開発計画への参加企業として指定された。

防衛省は13年度予算案で、

F35の部品製造や機体組立などを担う国内企業の支援費用として

830億円を計上。

今年(註:2013年)3月19日付けの産経新聞によれば、

愛知県に新設される三菱重工のF-35組立てライン設置にも

数百億円の支援を行うという。

画像

―――――――――――――――――――――――

 昨年2014年のイスラエルによるガザ大虐殺は、

世界中で反イスラエルの世論を巻き起こしましたが、

そのときにはこの次世代型戦闘機も、

子どもや大人殺しに「大活躍」していたのかも知れません。

既に今から2年前の2013年に、

それまでの日本政府が堅持してきた「武器輸出三原則」を踏み外していた

アベにすれば、「今回の安保法制など、

今までの武器輸出の延長線上にあるものなのに、

今さら何を騒ぐことがあろうか」ということなのでしょう。


それにしても、アメリカに付き従う罪は大きいです。

やりたい放題の国際人道法違反を繰り返すイスラエル、

そのイスラエルを支持する尊大な独善国家アメリカ、

そのアメリカの手下、スネオ日本。

 志葉玲さんは、レバノン、イラク、パレスチナなどを取材し、

現地の人たちの声を伝えています。

 ―――――――――――――――――――

画像

今年(註:2013年)4月、パレスチナ・ガザ地区を訪れた際、

4年ぶりにザイナブ・サムニさん(写真)に再会した。

彼女は、4年前のイスラエル軍によるガザ侵攻での集団虐殺事件

「サムニ家の虐殺」の生存者だ。

親戚同士で集団農場を経営していたサムニ家は09年1月、

イスラエル軍に包囲され、非戦闘員であることを訴えたにもかかわらず、

約30人が殺害された。

その中には、ザイナブさんの両親も含まれる。

「イスラエル兵の投げ込んだ爆弾で、パパは首から上が吹き飛び、

ママはお腹が裂け、内蔵を飛び出させて死んだわ…」(ザイナブさん)。

日本が武器輸出三原則の例外として

F-35共同開発に関わろうとしていることを話すと、

ザイナブさんはこう訴えた。

「米国やイスラエルに兵器を売らないで下さい。

その兵器が私達を殺します。

日本の人々がいい人達だと、私は信じています」

と。

是非、本稿読者の皆さんにも考えてもらいたい。

米国や一部の大企業の利益のために、税金を使ってまで、

日本の平和国家としての理念を捨てても良いかどうかを。

(志葉玲)

日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20130723-00026687/ )

――――――――――――――――――――――――――――

 

思えば、アメリカに付き従うことで、日本は沖縄を犠牲にしつつ、

原発開発に突き進んできました。

近隣の国々との平和外交も、いちいちアメリカの顔色を窺い、

アメリカの都合で右往左往している国が日本です。

戦後70年のターニングポイントに、また戦前に回帰するのか、

戦後の平和と民主主義をさらに実のあるものに深めて行くのか、

それを決める権利は、現時点ではまだ、国民に存します。

 

 ↓田中龍作ジャーナルより 2014年7月30日パレスチナ・ガザ地区ジャバーリヤのUNRWA避難所前では、数頭のロバが爆撃により殺されていた。=7月30日、写真:筆者=

(ジャバーリヤのUNRWA国連避難所前では、数頭のロバが爆撃により殺されていた。)

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「手りゅう弾もミサイルも武器じゃないという政府」No.1424

2015-08-05 00:18:39 | 反戦平和

「嘘つきは泥棒の始まり」とは昔の諺。

今は「嘘つきはアベの始まり」という時代に突入しました。

アベ首相の嘘つきパワーはたちまち周りに伝染し、

今の国会答弁はまるで、嘘つき大会の様相を呈しています。

福島瑞穂さんの質問に対して、中谷防衛相は、

「手りゅう弾も、ミサイルも、クラスター爆弾も、武器ではありません。」

と、キッパリと答えました。

武器ではないのなら何でしょう。

「弾薬」だそうです。

(ええ?弾薬は武器ではないのかー!?)と誰しも思いますよね。

なぜ、「武器ではない」と言い張るのかというと、

武器でなければ、他国軍に提供できるからです。

従って、手りゅう弾はアメリカ軍に提供されるのでしょう。

はじめにアメリカとの約束があり、

日本国内での承認は、後で適当に言葉の言い変えで済む

と思っているとしたら、本当に舐めています。

憲法も、国民も舐められ切っています。

そう言えば、ナチスのゲッペルス宣伝相は、

「宣伝はレベルの低いものの方が受け入れられる」

「嘘も百回言えば真実になる」

と、大衆蔑視の神髄というべき言葉を残しましたが、

まさに、今の政府はナチスからいろいろ学んで、

国民蔑視の道を脇目も振らず進んでいますね。

そんなゲッペルスもどきに騙される国民ではないわ!

と啖呵を切りたいけど、

騙される人もかなりいるような・・・・・・。


↓ふろく(FBから借用)

 

 

 

 

コメント (2)
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