魅惑のマニ36

2007-06-20 05:39:12 | 国鉄型客車
↑マニ36-2037 北スミ 1982年撮影 高萩駅

昔は荷物車と言えば鋼体化客車でした。それがだんだんマニ36が目立つようになり、終いには青いマニ50ばかりになってしまいました。

トップ画像は上野乗り入れ常磐線列車が廃止されて、尾久の旧型客車が水戸へ転属した際に一時的に高萩駅構内に留置されていた時に撮影した物です。 私が撮影出来た唯一のマニ36です。

隅田川客貨車区配置だったこの2037番は、水戸区のスユニと並んで尾久から来た座席車に混じって留置されていました。
水戸に転入するわけは無いので、水戸線の郵便荷物輸送が終わったスユニと共に廃車になるのだなと思っていたら、後に品川客車区の控車として返り咲きました。

マニ36-2037←スロフ43-2001←スロ43-2026←オロ35-26←スロ30875(30850)

一般的には並ロ→二等車→荷物車の順に格下げされた車輌が多い中で、この車輌は二等緩急車から荷物車になっています。 昭和40年代まで二等車だったためか、特徴的なアルミサッシを持っています。
初めて夜の隅田川駅構内でこの車輌の仲間を見たときには「荷物車でアルミサッシなんてアリ?」と思いましたが・・・

模型のマニ36-2037はフェニックス模型店製のバラキットを組んだ物です。
フェニックスの旧型客車はマニ60から始まりましたが、このマニ36は同店初の丸屋根客車で、同時期の谷川製の模型と同じ構成でした。



フェニックスのキットのデッキ扉付近に手を入れて、サッシを銀色に塗装しました。
窓の保護棒に宮沢の旧製品を使用したので、一本一本が非常に太く窓全体が青く見えています。
テールライトは天賞堂、貫通幌は昔売っていた中村精密のプラ製です。
床下機器はエンドウのプラ一体物ですが、見劣りする部品を切り取ってエコー製等に交換しています。
(外側に見える小エアタンク、ブレーキシリンダ、車軸発電機、器具箱等)
台車は日光モデルのTR23(旧製品)にモア製軸受けメタルを埋め、エコー製のコロ軸受けを取り付けて塗装しています。



この模型は塗装後に箱に入れたところ、塗膜にエアキャップの模様が付くというアクシデントに見舞われました。
オーバーコートが完全に乾燥したと勘違いしたのが間違いの元だったようです。
なにしろオーバーコート後の事なのと、発見したのが箱に入れてからしばらく経っての事だったので、直す気になれずに現在に至っています。

続いてマニ36-2013を書くつもりでしたが、時間の関係で別項にしようと思います。
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