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Brugge Style
世界の終わりと質素堅実ワンダーランド
少し前のことで、どこで見かけたのは忘れたが、この金融危機の中○○○○人は最も楽観的という記事があった。
国家国民を構成している人間は一枚岩ではないから、その性格を「陽気な民族」とか「個人主義の民族」などと単純化するのは、血液型で性格をカテゴライズするのと同じで取り扱い注意だ。だから、○○○○人のあくまでもイメージ的に、とことわりを入れつつ述べるが、なるほどと思ったのである。
今、人間の欲と恐怖をさらに煽りつつ、上を下への大騒ぎになっているのは「アメリカ的社会システム」が終焉を迎えようとしているからだ。
機械の画面の上にしか存在しない数字を右から左へ動かし、カネが増えては消えてゆくゲームに熱中したり、高層ビルから子どものおもちゃ、目に見えないサービスにいたるまで、必要以上のモノが生産され、消費者を増やすために家族が解体され、人々は競って派手な車や家や装飾品をローンを組んで買い、量とカロリーだけが多い食物が24時間食べられたり、そういう社会が終わろうと(?)しているのである。
アメリカ社会型で愉快な思いをして来た人々にはそれが世界の終わりに見える。もちろんわたしもそのうちの一人だ。
そんな時、一番朗らかでいられるのは、収入のうちでやりくりし、燃費のいい小型車に乗り、ブランドものの服などには興味もなく、質素な食事に満足し、日曜日や平日18時以降には商店が一斉に閉まり、雇用改善のための実験的なシステムをいち早く取り入れる、そんな国があるとしたらそういう国かな、と思ったのである(あくまでもイメージです)。
(...同時に株式会社を発明し、現在でも世界的大企業がいくつもある国だったりするのだが)
平氏をほろぼすものは平氏なり
鎌倉をほろぼすものは鎌倉なり
ええこと言うねえ。
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