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Brugge Style
タッセルと...夢を買う人
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例えばフォックスの傘などは竹のハンドルにタッセルがついているから、これ以上にわたしの好みに合う品ものはない。
初めからタッセル付きで売られているものは無闇に欲しくなるし、手持ちの品にも強引につける。鍵はもちろん、ランプにも、ドアハンドルにもつける。他に何かつけられるものがあるかな?と思いながら家のモノをながめているくらいだ。
最近、ろうそく消しのハンドルにもつけられるではないかと気づき、近所の手芸屋(街に一件のモノポリーである)を探したが取り扱いがないので、ネットで検索してみた。そうしたらタッセルは手作りできるということが分かった。
うむ、手芸でものを作るという行為を日常に組み込んでいないため、考えてみたこともなかった。
自分で作れば羽根製や革製、サイズや色なども思いのままということだ...早速本を取り寄せることにする。
本を手にして満足して終わる、ということになりそうだが(例えば日本刺繍をするのが長年の夢で、本とキットを取り寄せてそのままになっている)夢を買う、ということで。
夢を買う...か。わたしは夢を買ってばかりいるような気がする。
先日、娘に「大人はどうして遊ばないの?」と聞かれた時、「基本的に子どもの遊びは大人のすることの模倣だからで、だから大人は遊ぶ必要がないのです」と答えたが、子どもの遊びとは別の種類の遊びはあるわけで、大人の遊びとはつまり「夢を買うこと」なのかもしれない。
手芸材料を揃えることから、モナコで快楽に溺れたり、ネットで株を買ったりすることまでスケールはいろいろあるけど。
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