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末は博士か大臣か 




「ママ、古生物学者の年収ってどの程度なんですか?」

夕食時、娘が突然聞いて来た。

古生物学者は娘が将来希望する職業である。




たまに、「海洋生物学者か医師か、ピアニストかバレリーナか迷うわ...」

と、子どもの最高の贅沢を口にすることもあるが(そしてわたしは「ゆえるときにゆうとき」と思う)、常に古生物学者はリストのトップにあることは確からしい。




「年収は、大学とか博物館とか研究所とか、所属する機関によって違うから、これくらい、と言うのは難しいわ...」

「でもだいたい!だいたいでいいですから。」

「お家に住めて、ご飯が食べられて、欲しいものはそこそこ買えるでしょうよ。心配ないです。」

「じゃあ発掘に行ったらホテル代は誰が払うんですか?」

「それは研究費から出すんですよ。」

「じゃあね、所属を移動したい場合はどうやって移動するの?」

「それはポストの募集というのがあって、それに応募するのよ」

「ホテルにキーボードを持って行って練習してもいいと思う?」


娘よ、いったいあなたは何をプランしているのだ...




女児の成長を祝う雛の日に。





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