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ブルージュ 16時








先週の、ブラッセルの空港と地下鉄テロの後も
ブルージュは普段と変わりない日常が続いているように見えた。


ブルージュとブラッセル間は80キロ以上。
心理的にはもっと遠いと言えばいいのか
ベルギーは南北で仏語圏と蘭語圏に分かれており
(ブラッセルは地理的には蘭語圏に属するが、仏語話者が多いのが特徴)

わたしのシロウト見立てでは、
現時点で仏語圏出身者が多いように思われるテロリストは
オランダ語圏では非常に活動がしにくいのではないかとふと思った。

もちろん仏語話者であることが偏見になってはいけないし、
油断も大敵だ



しかしベルギーの観光ビジネスは、
観光客のキャンセル続きで大ダメージを受けているそうだ。


某ホテルがお得意先に
「観光業を救おう」という趣旨の販促メールを出したところ
3人の弁護士から「許しがたく不謹慎である」と連名で注意を受けたというのも
被害者側に立った気持ちは分かるが、世知辛い不寛容さが
世界をよりよい方向へ導くのだろうか。


パリでは
百貨店の入り口で荷物検査、コートの下検査をされるようになっていた以外は
美術館も地下鉄も通常のセキュリティ度だったと感じた。

鉄道の駅に駐在していたり、街をパトロールする警察官は
表面上はロンドンの方がずっと多いという印象を受けた。


ロンドンでおまわりさんを見るたびに思う、
市民の安全を地味に守る人たちには感謝したい、と。
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