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tomorrow's star @ english national ballet




とっても楽しい夜だった!

イングリッシュ・ナショナル・バレエが主催する、Emerging Dancer - Celebrating the Talent of Tomorrow’s Star

バレエ団内の新星発掘コンクールだ。


観客が選ぶ新星ダンサー、審査員が選ぶ新星ダンサー(このコミッティが超豪華で、タマラ・ロホは当然、マシュー・ボーン、ラッセル・マルファント...)が6人のファイナリストの中から選ばれる。

今年からは、年間200回もの公演をこなすコール・ド・バレエへの貢献者を讃える賞も加わった。


今年は「海賊」のアリ役で観客の心を鷲掴みにし、遥か遠くへさらっていった20歳のダンサー、シーザー・コラレス(Cesar Corrales)がノミネートされており、観客が選ぶダンサーは絶対に彼以外にないでしょうと予想してはいたが、結局、審査員が選ぶ賞も彼が持って行った。

おそらくどこからも誰からも文句なしの受賞。


他のダンサーも、特に女性ダンサー3人は非常に優れていたと思う。
日本人の金原里奈さん(2015年ローザンヌのコンクールで5位になった18歳の女性)にも、すっかり魅了されてしまった!



さて、昨夜のショーを全部持って行ったシーザー・コラレス、ご本人も事前のインタビューでしきりに「人を鼓舞したい」と述べていた。

彼は観客を鼓舞することにかけてはもうすでに一流、その跳躍力と舞台映えする華のある雰囲気で、明日、ソロで公演することになってもロンドンの劇場を満席御礼にできるようなカリスマ性の持ち主だ。
まさに「スター」ですな。

彼はこうも言った。「苦しみや辛さは練習の時に。舞台では思い切り自由に踊る」これはほんとうに何事もそうだと思う。


ダンサーの紹介ビデオ内では、それぞれがバレエを始めた動機や、なぜバレエが好きか、バレエを通して何がしたいか、などの質問に答えていて、人を微笑ませたい、幸せにしたい、鼓舞したい...どちらかというと月並みな回答をしている。

言祝ぎたいのは、ダンサーが、そういうありふれた言葉の「回答」とは別枠で、「回答」を踊りで表現できることだ。言語を超えたところを。それができる可能性を秘めているからこそ彼らは特別な新星アーティストなのだ。


若く美しく強きダンサーたちの輝く顔を見て思った。

「世界に何かよきことを贈る」

どんなにささやかなことでも、偉大な術でも。

娘は試験期間中で鑑賞できなかったが、彼女にはぜひそういう人になってほしいし、自分自身もそうでありたいと思う。



来年のコンクールも楽しみでしょうがない。



最後に下世話。会場にはおそらくイングリッシュ・ナショナル・バレエのダンサーだろう、見目麗しい若い男性がたくさんいて、
すばらしい目の保養になった。あのエレガントな佇まいはどんな美貌よりも価値がある。

わたしも昨日の話の続きではないが、鍛えよう...
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