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大阪の果物








ニューヨーク・タイムズの記事で、大阪が「今年行くべき52の場所」のひとつに選ばれている。「くいだおれ」の街として。


神戸出身のわたしは「大阪」といえば梅田しか知らない。
心斎橋も大阪出身の友達に誘われてよく遊びに行ったが、「知っている」と言えるほどの知識はない。

だから、大阪でとれる果物でできたジャムを頂いた時は心底驚いた。

イメージとしてはビルと看板の間で可憐に実をつける一本の木...

そんなはずはもちろんない。大阪でも農業は盛んだ。ジャムにできるほどの量の果物が採れるのだ。
神戸が兵庫県全体でないように、ロンドンが英国全体でないように、梅田も大阪全体ではないのだ。あたりまえだ。

しかし、ものごとに対するわたしの持つ、一瞬にして頭の中から取り出せるイメージというのは、ほんとうに限定的で短絡的なのだということが身にしみた。
英国といえば、ベネディクト・カンバーバッチのような青年紳士が「ダウントン・アビー」のような生活をしているというイメージから、わたしがどう話をしても抜けられない親友を笑えないわあ。まったく。


というわけで今回も話が長い。

この大阪の果物で作ったジャム、ほんとうーにおいしいの!
こっちでもこんな美味しいジャム、食べたことありません。

柚子もあったのだが、たまらず離乳食のようにそのままで食べてしまいました...


大阪で取れた果物、愛おしい。

「アルハンブラに降る雪(<実際降ったことがあるそう)」とか、そういう希少なイメージからどうしても抜けられないから(しつこい)かもしれない。


(「大阪府 農業」で検索すると、大阪府全域で農作物が収穫されていることが分かり、農家の求人だけでも1000件近くあった)
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