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Brugge Style
picasso portraits
ナショナル・ポートレイト・ギャラリーのピカソ展に2回目の見学に行ってきた。
前回の見学時、18時頃に夫から電話がかかって来た。
家周辺が大吹雪のため、早めに帰ってきた方がいいかもしれないと言うのだ(ちなみにこの冬初めての降雪)。
ロンドンはその時大雨だった。
ちょっとでも雪が降るとなぜか交通が麻痺するサリー州なので、展示物の最後の3枚ほどはじっくり見ずに、アタフタ帰途に着いたら雪はすでに止んでいたというオチだったのだ。
それで落ち着いて2度目の見学へ。
ナショナル・ポートレイト・ギャラリーはほんとうにいい展覧会をする。
ピカソが分からない、良さが分からない、誰にでも描けそう...と思う向きには特におすすめ。
めまぐるしく作風が変化する、しかも超多作の彼の、ティーンだったころの自画像に始まり、パリで得た友人たちのカリカチュア、バラ色の時代、なぜキュビズムを採用したか、新古典主義からシュルレアリズム...作風の変化を「人の顔」を軸にすっきり俯瞰することができる。
カリカチュアを得意とした彼の(そういえば彼は「肖像画は多かれ少なかれカリカチュア成分を含んでいる」と言ってましたね...)真骨頂。
「ピカソはまず女を犯し、それから絵を描くのです」と言った、マリー・テレーズ・ヴァルテルの含蓄や、「未知なるものへの敵意」「破壊こそが創造である」「分からないという感情に耐えることができない」といったピカソの言葉がストレートによく分かる...少なくとも分かるような気がする...
デッサンの超絶的うまさ
人たらし
ビジネスの機を読む能力
要領の良さ
自己演出力
独創性
すべて超一級ですわ
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