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Brugge Style
言語事情
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/22/cd7bbdeaab70ec233dd37143b882b2d6.jpg)
ベルギーは、オランダ語を話すゲルマン系のフラマン人とフランス語を話すラテン系のワロン人に大雑把に別けられることになっている。
もちろん純血の人間など存在するはずもなく、現実は色鉛筆で2色に塗り分けたようにはなっていない。
だからフラマンとワロンのカップルは普通なのだが、わたしの感心をひいたのは彼らが英語で会話していたからである。
フラマン系の方が、オランダ語フランス語バイリンガル率が高い(これは事実)ので、こういうカップルはフランス語で会話するのが自然かな、と思っていたのである。
ちなみに彼も彼女もフランス語も英語ともに流暢。
そう言えば、ブラッセルで管理職をしている友人が「最近はフラマンとワロンの共通語が英語になってきているのよ」と話していた。
ブラッセルはEUの首都だから外国人就労者も多いだろうし、英語が職場の共通語になっているという状況は想像に難くない。
そうか、やはり英語か。
ある識者の話によると、文法や発音を含めて英語は日常会話へのとっつきが比較的簡単な言語なのだそうである。
「しかし」(と、彼は言った)「他言語に比較すると、格調高く話すのは非常に難しい」
うーむ、含蓄あるお言葉。
わたしもBBCのコメディを見て笑っているばかりでなく、泉鏡花の日本語のような英語を話すべく(まわりくどい喩え)これから英国の古典は原書で読もう!などと。
「今年もきっと勢いだけ」
などとは縁起でもない、言わないでおこう。
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新年の手紙
あけましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になりました。
2005年もどうぞよろしくお願いいたします。
......
ベルギーの大晦日から元旦にかけては、友人と大騒ぎしたり、恋人とスゥイートに過ごす時間である。
クリスマスが家族と過ごす時間だから日本とは逆。
大晦日に食べるべきそばのようなものも、元旦に食べるべきおせち料理のようなものもない(タメイキ)。わが家ではシャンパーニュがバカすか開く習慣があるくらいである。
さて、日本のお正月が恋しいわたくしだが、そういえばベルギーにも日本の習慣になんだか似たものがある。
お年玉!
子どもが旧年を振り返って改めたい点、新年の抱負を手紙にしたため(この手紙を「新年の手紙」と言う)、
親やゴット・ファーザー、ゴッド・マザーの前で読み上げると、「よしよし、がんばってね」と現金がもらえるのである。
...うらやましい。
わたしは作文や読書感想文が得意な嫌味な子どもであった(笑)。
文章が巧い、というより、大人が読んで喜ぶツボを心得ていたわけである。
もしわたしが子どもで、この新年の手紙を書くとしたら...大人のうれし涙、いただきまくりであろう。
......
昨夜、新年を祝う花火が上がり始めたとき、夫とお互いのNew Year Resolutionを打ち明け合ったが、ゼイタク病を治療するようなことを言うのは止めたいとその瞬間に思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/070553cba3f8c9adc88406f58b4af43c.jpg)
(写真は5歳の娘が幼稚園で作成してきた新年の手紙。文章を読み上げることができない年令の子どもたちは、クラスで覚えた詩を暗唱する。)
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