マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

逡巡

2006年11月02日 | 喜働

前を横切った青年が、何かを落としました。 「落としましたよ!」。 声を掛けますが、スタスタと歩いていきます。

拾い上げると、ネームプレート。 名前を書いてあります。 「○○さん!」 と大きな声で呼んでも、構わずに歩いていきます。

私の行く方向とは逆方向だけど、追いかけました。 かなり近付いて声を掛けても、相変わらず振り向きません。

追いついて、横から声を掛けると。 そうです。 ヘッドホン。 手渡すと笑顔で御礼は言いましたが。

さて、ここまでは前段。 長くてすいません。 本題は 「歩行時のヘッドホンについて」 ではありません。

「追いかけている時の私の気持ち」。 これが本題です。

実は、途中で 『もうええか』 と何度か思いました。 走って追いかけ続けるには、自分の心を鼓舞激励しないといけませんでした。

追いかけなあかん。 渡してあげんと、この人も困るやろう。

呼び掛けても無視するが如く去っていく背中を見ながら。 『呼んでも判らんなら、もうええか』、とも思う。 追うか止めるか。 内なる声と自問自答しながら。 走る。

これぐらいのことで、自問しなければ行動出来ないのか! その程度か!

これが、渡し終えてからの、私の私自身への感想でした。

便器掃除して心磨いた? それで、この程度! 利他というのは何? 頭で理解しているだけかい!? 何故、もっと素直に、喜んで他人のために行動できないの?

とっさの場合にこそ、本音が出ます。 私は、やはり利己主義。

今回は良いことをしたなぁ、なんて、とても思えませんでした。

自分自身に深く反省… その機会を頂いたのだと思います。

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