日本が 100人の村だったら。
著者は 水野かおる さん です。 今の日本/昔の日本 というサブタイトルの通りに比較して判りやすく提示しています。
100人のニッポン人のうち、65歳以上の人は。 1930年には5人でしたが、今は18人になっています。
逆に14歳までの子どもは。 1930年には36人いました。 今では14人にまで減っています。
誰もが知っている通り、産まれてくる子どもの数がドンドン減っているのです。 一人の女性が産む子どもの人数は。 1930年には 4.7人でした。 今では 1.3人になっています。
産まれる子どもの数は減っていて、その逆に増えているのが離婚です。 離婚した夫婦の数をその年に結婚した夫婦の数で比較すると。 1970年に離婚した夫婦数は結婚した夫婦数の 1/11でした。 今では 1/3になっているのです。 怖いですね、これは。 本当に。
不登校児童。 何らかの心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景で登校できない児童や生徒のことです。 昔は、不登校児童という概念や言葉は無かったので、古い数値はありませんが。 一年の間に三〇日以上不登校の状態にあった中学生。 1991年には1人でしたが、今では2.5人に増えています。 たったの10年ほどの間に。
ニッポンは世界一の長寿国です。 今のニッポン人の平均寿命は、男性77歳、女性が84歳です。 百年前。 二十世紀の初めの頃、ニッポン人の平均寿命は男性44歳。 女性45歳だったのです。 ニッポン人の平均寿命がようやく50歳を超えたのは、1947年になってからでした。
著者が後書きで触れているように、「昔の方が良かった」 とか 「今の方が恵まれている」 などと言い切ってしまえるものではありません。
現在。 様々な問題を多く孕んだ困難な時代ですが、最悪の時代とは言えません。 今のデータ・数値も、少し時間が経過すると過去のものになっていきます。 その時に、私たちが笑顔でいられる時間が今よりも増えることを著者は願っています。
一人一人が、毎日を充実させ明るく前向きに生きていくことが大切なのでしょうね。
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