マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

義足のランナー(事業で ②)

2006年11月27日 | 喜働

沖縄に戻った島袋さん。 先ず行ったことは会社の状況を見て回ることでした。 次々と悪い所が目に入ります。 記憶障害を起こしているから、気付いた事はメモしていきました。 メモは増え続けます。

何故こんな風に?と驚くと同時に、安心したそうです。 悪いことを解決していけば、倒産しないかも知れない。 悪いことが何もなかったら手の打ちようがないけれど、悪いことがあるなら安心だ。

さて、どうしよう? その時に、入院中に身に付けた良い習慣が活かされました。 「今できることだけに意識を集中してそれをしよう。今悩むことは時間の無駄だ。そう、今は寝ることだ」、と。

メモをリストにして、その時点の経営者に 「こうすれば会社は良くなると思うよ。やろうよ」 と話しました。 すると、「良くなるかどうか判らない。一所懸命やるしかない」 との返答。

これで決心しました。

『五体満足でも「良くなるかどうか判らない」という経営者に任せるくらいなら、両足義足で記憶障害でも「できる」と思っている自分が行った方がマシだ』。 そして、申し出て、経営者を交替したのです。

それからは、悪いことを一つ一つ解決していきました。 記憶障害があるので、全てメモして指示したそうです。 指示事項への報告もメモで提出させました。

そして、会社は倒産の危機を乗り越えて再び発展をしていったのです。

実に学ばされます。 同時に経営者としての自分の甘さを猛反省させられます。

そこまで来て、島袋さんは考えました。 自分が一番苦手なことを克服できれば、あとは何でもできるぞ、と。 苦手なことは何だろう? それは長時間歩くこと。 そして走ること。

そこからマラソンへの挑戦が始ったのです。

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