マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

裁判で

2007年01月24日 | 子育て

世の中には、色々な人がいます。

こども同士の他愛ないケンカで、親の責任を問われて、賠償裁判を起こされました。

私は、人生で始めての 「被告」 となりました。 『訴えを起こされた人を 「被告」 と呼びます』 と、通知書には記載してましたが、気持ち良いものではありませんね。

途中、原告保護者からの恐喝的・恫喝的な言動まで受けて、弁護士さんに相談する事態にもなりました。 裁判になるくらいですから、不愉快なことばかりが起きました。

当日。 はじめての裁判。 小倉簡易裁判所の法廷に定刻より早く到着したら、前の裁判が行われています。 間もなく定刻だし、どこで待てばいいのか判らず事務所で質問すると、「傍聴席に居たら良いですよ」 と言います。 「前の裁判があってますけど」 「はい。裁判は公開されていますから、入っていいですよ」

再度、法廷まで行くと、その日の裁判内容が貼り出されているのに気付きました。 訴状・原告名・被告名など。 裁判って、公開されるんだなぁ。 

ほどなく裁判開始。 今までは、裁判シーンなんてテレビで見るくらいですから、生の裁判は初めての経験です。 興味津々な気持ちになっていました。 が、ふと思い出せば当事者です。 他人事ではありませんでした。

それぞれのプライバシーがありますから、陳述内容は書きません(私は殆ど発言していませんが)。 法廷では双方の主張が平行線だったので、別室で別々に裁判官と話をすることになりました。

私の答弁書では、賠償金について 「ゼロ=払わない」 の回答です。 「あなたたち夫婦は、誠意ある対応を続けてきましたよ」 と、裁判官は慰労してくれます。 その上で、「言っていることは良く判りますよ。 でも、結審しないと、あと3回くらい出頭しないといけませんよ。 賠償金額を、この辺りまで払うと譲りませんか?」 と説得されます。

結局、裁判官に説得されて、賠償金を支払うことにしました。 額的には、原告が要求した額の1割強の賠償額です。 その賠償額で裁判官が原告を説得してくれて、和解となりました。 和解といっても、裁判用語でありまして、私と原告とは目も合わさないで終わったのですが。

帰宅して、家内に内容を話しました。 もともと憤慨していた家内は、改めて怒っています。 気持ちは判ります。

「でもね、こうも考えられるよ」 と私が言います。 「確かに、不愉快で腹立たしいことだったよね。 でも、この不運は、もっと大きな不運が襲ってくるのを防いでくれたのかも知れないよ。 この9ヶ月間、子どもも僕たちも、この件があったから気を付けて暮らしていたと思うよ。 そう考えれば、この不運にも感謝できるんじゃないかな?」

以上が、私の初裁判でした。 最初で最後にしたいものだと痛感しました。

さて。 PTAとか民生委員の立場を離れて、一人の親として話します。

親なら子どもの健全な成長を心から願います。 子どもは、親の生き方や姿勢を見て育ちます。 子どもには、親の深層心理まで判っています。 親が想像するよりはるかに多くのことが判っています。 親の生き方や親が考えた通りのことをするのが子どもです。

親ならば、正しい気持ちで生きていきましょう。 それが子どもに残せる最大の財産だと思いますよ。

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