マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

甘い言葉

2007年02月11日 | 民生委員

悪質業者は、恫喝して買わせるような手口は使いません。 むしろ、被害者の情に訴えることが多いのです。

自分がこれまでにどんな苦労をしてきたかとか、周りから受けた酷い仕打ちや虐待について訴えます。 切々と。

そして、『決めの』 一言は次の言葉です。 「おばあちゃんなら、わかってくれますよね…?」

すると、言われた方(認知症のある高齢者など)は、つい自分自身のいままでの苦労などを思い出してしまいます。 そして、情に流されてしまうのです。

情に流された被害者は、目の前のかわいそうな人を助けるのが自分の役目だと勘違いしてしまうようです。 あるいは、寄付をするような感覚で商品を購入してしまうと聞きます。

多くの悪質業者が、「家の中に入れてもらえば、もうこっちのものだ」 とうそぶくのは、この手口に自信を持っているからです。

自分の孫と同い年だとか、死んだ息子に似ているとかいう理由で悪質業者をかわいがり、繰り返し商品を購入していたケースもあるそうです。

また、業者によっては、被害者のプライドにつけ込む手口もあります。 自分が「知らない」「わからない」と他人に知られたくないそぶりをしているのを、悪質業者は見逃しません。

一度でも被害に遭えば、同様の悪質業者の標的になるようです。 何度も繰り返し被害に遭うことが目立つと聞きました。

見知らぬ人の出入りが増えたり 同じような商品が家の中に積まれているときは、悪質商法の被害を考えながら話を聞いてあげるべきです。

説得しようとすると、かえって依怙地になることもあるそうです。 自分だけで解決しようと考えず、関係機関の力を活用することが大切だと思います。

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