PTAの人権教育研修会に参加しました。 「教育と人権」 という演題で、1時間半の講話でした。
私は、長時間、人の話を聞くのは苦手なのです。 ところが、今回は短く感じました。 内容が面白かったことと、奔放な講師だったからです。
講師は85歳。 元中学校の校長先生で、北九州市の教育委員でもありました。 一万人以上を卒業させたそうです。 大正時代に生まれ、地域の教育一筋に活躍されてきました。 経験を積み重ねた話には、臨場感があります。
「中学校で給食を出すとか出さないなんて、政争のための議論。 教育の根本が判らないから、枝葉末節の議論をしている。」 と小気味よいコメントから始まりました。
戦中・戦後には、少しでも生徒のお腹を満たすことばかり考えていたそうです。 どうやって食べさせるか、教材も無くてどうやって教えるのか? 一クラスは50名を超えていたそうです。 「何が30人学級じゃないと目が届かないなんて!」 と、矛先は教員にも向けられました。
特に、八幡大空襲の話では、祖母や母親に繰り返し教わったことを懐かしく思い出されました。 戦後の苦しかった時代についても同様です。
経験をもとに、「子どもの弱点を突いてはダメ。良いところを見つけて褒めてあげる。そうすれば成長します。」
85歳の年齢で、矍鑠と話されることに驚嘆させられました。 そして、次の言葉には、もっと驚かされました。
「私の同級生もたくさん亡くなってしまい… もう、半分くらい死んでしまって…」
いやぁ。 今の高齢者は立派です! 本当に頑丈だと思います。
元気の出る講話をありがとうございました! 当日、私の担当は 『講師への謝辞』 でした。
「久し振りに、母親から叱られているような気持ちになりました。いつまでも、お元気で!」
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