マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

自主管理と管理委託 ①

2007年04月26日 | マンション管理士

北九州市内のマンションは、自主管理の割合が高いようです。 全国平均では、自主管理の割合は 20% 未満ですが、北九州では40%前後が自主管理のようです。

大きく分けて、管理には自主管理と管理会社への委託の方式があります。 管理会社への委託にも、全部委託と部分委託に分けられます。

さて。 自主管理には、管理委託よりも良い点があります。

先ず、費用面。 管理委託料が不要ですからね。 役員や組合員の意識(自分たちのマンションという思い)が高まることも挙げられます。 管理会社任せにはならない、という事ですね。

この裏返しでデメリットも挙げられます。 役員さんの負担は重くなります。 また、管理項目の必要性や価格の妥当性などについて甘くなりがちです。 不要な支出、高い管理コスト(清掃費、保守点検費、修繕費)となり、管理委託費以上の出費になる可能性もあります。 不透明な会計になったり、極端な例では、預金の不正流用や持ち逃げも発生しています。

こうしたデメリットを克服するには、適正な管理会社の活用はとっても有効です。

そうして、現在、大きな問題となっているのは、居住者の高齢化です。 従来は機能していた自主管理が、担い手を持てなくなっているという現象です。 専門性の高い部分については管理委託を行うことで 『役員の負担を減らしながら自主管理の良さを維持する』 というのは、有効な方法だと考えます。

マンション管理の良否がマンションという資産の価値を左右すると言っても過言ではありません。 自分たちのマンションに適した方法で管理組合を機能させていきましょう。

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