12月19日(水)、安和の琉球セメントの桟橋から辺野古への埋立土砂が海上搬送されていることに対して、島ぐるみ会議・名護が、浦添市の琉球セメント本社に、桟橋の使用を止めるようにとの要請を行なった。
オール沖縄会議の現闘部会の呼びかけで各地の島ぐるみ会議もかけつけたため、本社前は250名を超える人たちで溢れた。しかし琉球セメントは職員を配置して門を閉ざし、稲嶺進代表らが要請文を渡そうとしても、頑なに受領を拒否し続けた。
(稲嶺進代表が経過を報告)
以下、島ぐるみ会議・名護の要請文のまとめ部分を引用する。
「県民の民意に反し、県の指導や使用許可条件にも違反して、貴社桟橋から辺野古埋立土砂の搬出を続けることは、貴社の企業倫理でもある「社会の信頼」「地球環境の保全」「人権の尊重」にも反しています。安和地区住民も、安和桟橋が土砂搬出に使われることによる住民生活の破壊や環境汚染を懸念しています。
以上に鑑み、貴社が何を根拠に政府・防衛局の要請に応じたかの説明を求めるとともに、今後、安和桟橋を辺野古埋立土砂の積込み・搬出に使用させないことを強く要請いたします。私たちは、誇りある地元企業として、貴社が企業倫理に則り毅然たる態度を示してくださることを心より期待しております。」
今日の要請行動は2時間にも及んだが、結局、琉球セメントは要請文の受け取りを拒否し続けた。島ぐるみ会議・名護の皆さんは、「私たちは抗議に来たのではない」「県民間の対立は望まない」と終始、ていねいな対応を続けられた。しかし今日、安和の琉球セメント桟橋では、ガット船が増やされ、42台のダンプトラックがピストンで延べ483台分もの土砂を運び続けている。さらに、いったん撤去した歩道との間の有刺鉄線を再度、設置するなど、琉球セメントのやり方はもう目にあまる。
参加者の間からは、「このままでは納得できない、話し合いにも応じないというのなら、本社前にテントを張って座り込んで頑張ろう」という声もあがったのも当然だろう。