25日(土)は辺野古に泊まった。夜大浦湾に出てみると、大型調査船「ポセイドン」やクレーン船には明かりがつき、あちこちで臨時制限区域の境界を示すブイのライトが点滅している。今年2月に海上工事が再開されて以来、防衛局の調査でも大浦湾でジュゴンが確認されなくなったというが(2017.3.26 沖縄タイムス)、こうした夜間の照明や点滅ライトなども影響しているにちがいない。防衛局は、夜間、全ての照明を消さなければならない。
ところで、24日(金)、防衛局が長島近くに鉄製の板を重ねた重りを投下した。海上抗議行動の仲間たちが撮った写真が送られてきたので、下に添付する。
防衛局の説明によれば、これは「自立型汚濁防止膜を設置するための重り」であるという(2017.3.25 沖縄タイムス)。
現在、連日のように、汚濁防止膜とコンクリートブロック投下が続いている。汚濁防止膜には浮沈式と固定(自立)式の2種類があるが、24日の作業位置は、下図でも分かるように、長島の西側で固定(自立)式汚濁防止膜が設置されるところだ(下図のH~I部分)。
ところが、防衛局が県に提出した埋立承認願書や岩礁破砕許可申請では、下図右側のように、固定(自立)式汚濁防止膜は、海底に根固用袋材(石材が入った袋)を設置し、そこにH型鋼を置いて汚濁防止膜のカーテンを固定する構造となっている。
報道されているように、防衛局が重ねた鉄板を固定(自立)式汚濁防止膜の重りとして投下したとすれば、これは、当初の埋立承認願書や岩礁破砕申請の内容とは全く異なっている。事前に設計概要変更申請を行って知事の承認を得るとともに、岩礁破砕行為の変更申請を行わなければならない
この重ねた鉄板の投下も、違法な作業であり許されない。沖縄県の毅然とした対応が必要である。