8月29日(土)、辺野古新基地建設事業の集中協議(4回目)のために菅官房長官が来沖した。菅官房長官は、午前中に北部訓練場をヘリで視察し、昼前には名護市のホテルで東村、国頭村の村長と会談。政府は、今回の集中協議では、県に対して何度も北部訓練場のヘリパッド工事について「協力」を求めている。今日の両村長との会談も、ヘリパッド工事強行に向けた協力要請だろう。このような動きは許せないと、高江の住民の会と現地行動連絡会が抗議行動を呼びかけた。
菅官房長官と東、国頭両村長の会談場所は名護市南部のブセナテラス(ホテル)。11時すぎには、もう100名近い人たちが集まった。辺野古に向かう島ぐるみ会議のバスもわざわざこちらに寄ってくれた。辺野古のカヌー隊の仲間たちも大勢、来てくれた。
菅官房長官らが出てくるまで待機し、官房長官の車に抗議のシュプレヒコールを繰り返した後、大急ぎで那覇に戻る。午後4時から翁長知事と菅官房長官の会談だ。ロワジールホテル前には50名ほどの人たちが集まった。
(那覇市ロアジールホテル前で)
今日でもう4回目の集中協議だが、政府と県は平行線のままで、このままでは協議決裂は必至だ。菅官房長官は、「県との集中協議の9月9日の期限を過ぎた場合、県の潜水調査が終了した時点で『予定通り工事を再開する』と明言した」という。そうした政府の強行姿勢を許さないためには、協議終了後、知事が間髪入れずに埋立承認の取消しに踏み切ることが必要だ。これ以上、タイミングを失してはならない。
また、今日の協議でも北部訓練場のヘリパッド問題が話題になったようだ。知事は会談後の記者会見で「(菅官房長官から北部訓練場のヘリパッド問題について)ぜひともやりたいというような中で高江の道路についても話があったので、これは今お答えするわけにいかないということで、要請を受けたという形のものにしている。」と答えている。また、知事は記者からの「去年の記者会見では、オスプレイの運用につながるヘリパッド建設は反対と明確に言ったが、変わっていないか」という質問に対して、「高江の問題は、オスプレイ配備反対、普天間の県外移設、辺野古基地は造らせないという中でこの問題は収斂されていく」と言葉を濁して回答した。知事に就任してからは、「反対」という言葉を口にしなくなっているのが気になる。
(以上、引用部分は、沖縄タイムスWEB版より)