チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

高江の座り込み強制排除を許さない!---防衛局長、森林管理署長との交渉

2015年01月09日 | 沖縄日記 高江

  1月9日(金)、高江の座り込みを強制排除するために、県道70号線の路側帯を一方的に米軍の専用区域するという動きに対して、高江・ヘリパッドいらない住民の会、現地行動連絡会、県民会議、弁護団等で沖縄防衛局、沖縄森林管理署への抗議と申し入れ行動を行った(今回も、糸数慶子、赤嶺政賢、玉城デニーの各議員が同行された。)。

  (井上防衛局長(左側・着席している左から2人目)への抗議の申し入れ)

 (何を言っても、メモを見ながら同じ言葉を繰り返すだけの井上防衛局長)

 日米地位協定2条4項(a)の「共同使用地」を一方的に米軍の専用区域とすることについて、経緯を説明せよと迫ったのだが、局長は、「様々な報道がなされていますが、具体的なことはまだ決まっていません。」という答弁を繰り返すだけで何も答えなかった。県道を所管している県と協議もせずに、県道の一部を切り取って米軍専用区域にしてしまうことなど絶対に許されない。

 また、工事車両を、絶対に高江の集落内の道路を通行させるなとも強く求めた。N1地区の工事は、何時始まるか分からない状況だが、さらに先月にはG地区の工事も入札公告されている。特にG地区の工事のためには、高江の集落内の道路を通行する以外にはルートがない。12月の東村議会で伊集村長が、「もし通行するのなら、身体をはってでも止める。」と表明したばかりだ。

 この点について井上防衛局長は、「東村からも集落内の道路を通行しないようにとの要請をいただいています。集落内の道路をできるだけ避けるようにします。」と答えたが、「それでは何処を通るのか? 他にルートはないではないか!」と皆の怒りの追求が続いた。こんなデタラメな答弁は許されない。

 さらに問題は、もしこれらのヘリパッドが完成してしまえば、米軍車両が高江の集落内の道路を頻繁に通行することとなる。工事車両は一時的なものだが、高江地区住民は、北部訓練場が続く限り米軍車両の通行に悩まされることとなる。N1、H、G地区のヘリパッドは絶対に作らせてはならないのだ。

「高江ヘリパッド 住民らが建設中止を要請」(2015.1.9 RBCニュース)

「北部ヘリパッドで市民グループが要請」(2015.1.9 NHKニュース)

 その後、那覇の沖縄森林管理署に向かった。ここでも署長は、「私も心苦しく、辛い」と言いながらも、「政府内で検討されていることであり、我々がお話できることはありません。」と具体的な回答を拒否した続けた。よほど強く、林野庁や防衛局から口止めされているようだ。

**********

沖縄防衛局 局長 井上 一徳殿                               2015年1月9日

               要  請  書

 私たちは、北部訓練場で進められているヘリパッド工事は、オスプレイの配備を前提としたものであり、ヤンバルの貴重な自然と地域住民の生活を破壊するものとしてその中止を求めてきました。この点については、先の知事選でヘリパッド工事の反対を表明していた翁長雄志氏が圧倒的な得票で当選したことからも、沖縄県民の総意とも言えるものです。
 そのような中、年末からの新聞報道は、私たちがN1地区のヘリパッド工事強行に抗議し、話し合いを求めるために、テントを張り、車を停めて座り込んでいる県道70号線の路側帯について、日米地位協定第2条4項aの日米共同使用を解除し、米軍専用に戻す手続きを始めたと報じました。その後に予想されるのは、私たちの座り込みの強制排除です。また、県道の一部を、県と協議することもなく一方的に取り上げ、立入り禁止区域とするのは、県道の管理上からも大きな問題であることは言うまでもありません。
 さらに、防衛局は、昨年末、G地区のヘリパッド工事の入札公告を行い、N1地区だけではなく、G地区でも工事を強行しようとしています。私たちは、N1地区の工事に際して、高江地区集落内の道路を工事車両を通行させないよう要請しましたが、その際、井上防衛局長は「原則として工事車両は集落内の道路を通過させない。」と答弁されました。しかし、G地区でも工事が始まるとなると、工事車両が集落内の道路を通行することが不可避となります。
この点については、先日の東村議会本会議で伊集村長が、「(工事車両が)集落内を通らないよう沖縄防衛局に強く求めている。通ることがあれば身体をはって阻止する。通行だけは絶対に認めない。」(2014.12.17 琉球新報、沖縄タイムス)と答弁しているように、高江地区住民だけではなく、東村の全住民にとって切実な問題です。
また、もしN1地区、G地区、H地区のヘリパッドが完成してしまえば、その後は、米軍車両が集落内を通行することとなりますが、そのような事態は絶対に認められません。
 以上の点から、下記の通り申し入れます。

                   記

 
1. N1地区、G地区、H地区のヘリパッド工事を中止すること。

2. 北部訓練場の県道70号線のN1地区への進入口となる路側部分について、日米地位協定第2条4項aの日米共同使用を解除し、米軍専用に戻す手続が進んでいると報じられているが、その内容を明らかにすること。

3. この路側部分は、県民が自由に通行できる県道の一部であり、一方的に取り上げて立入り禁止とはしないこと。道路管理者である県と協議すること。

4. 住民らが、工事強行に抗議し、話し合いを求めて座り込むために設置したテントや車両を強制排除しないこと。

5. 高江集落内の道路を、工事車両、米軍車両を絶対に通行させないこと。
                                        以上

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