今日(7月3日・土)は「魂魄の塔」横の熊野鉱山へ。具志堅隆松さんを始め、宗教者グループの人たちも集まった。
昨日から開発業者が整地作業を始めたのだが、今日も3人の作業員さんが重機の作業を続けていた。声をかけると、「草刈をやっているだけだ。今日の琉球新報は伐採が始まったと報道したが、伐採などやっていない」と強調した。
下は今朝早く、八重瀬町のKさんが撮影した現地の写真。重機で広い面積の表土が削り取られており、とても「草刈」などではなく、明らかに土地の形質変更が行われている。
(今朝の現地の状況(八重瀬町のKさん撮影))
今朝の琉球新報は、6月下旬に糸満市が森林法に基づく伐採届を受理したと報道した。伐採届が出された範囲はまだ明らかにされていないが、シーガーアブ周囲の林が伐採され、採掘した石材・土砂の搬出ルートにされるおそれがある。
琉球新報には、糸満市の担当者の「風景づくり条例の適合通知が出る前に着手したのまずいのではないか」のコメントが載っている。
さらに問題になるのは、自然公園法に基づく措置命令との関係である。
5月14日、沖縄県は熊野鉱山の開発業者に対して自然公園法に基づく措置命令を出した。「遺骨の有無について関係機関と連携して確認し、関係機関による遺骨の収集に支障が生じないよう措置を講じること」、「掘採開始前に県に報告し、協議すること」といった内容だ。
しかし業者は7月2日に事業に着手したが、県とはいっさい協議をしていない。明かに措置命令違反ではないか?
(「魂魄の塔」前の県管理の広場から現場に向かう里道一帯は、重機のキャタピラで掘り返されていた)