具志堅隆松さんやガマフヤー支援者の会は、ここ数年、6月23日(慰霊の日)に平和祈念公園にテントを設置し、遺骨が混じる南部地区の土砂を辺野古埋立に使用しないことや、遺族の方にDNA鑑定申請するよう訴えてきた。デニー知事も式典の後、テントを訪れ、具志堅さんらを激励してくれていた(2021年6月23日のブログ参照)。しかし昨年は特に警備が強化され、テント設置が認められなくなってしまった。
今年も5月15日、県の生活福祉部保護援護課に当日のテント設置許可を申し入れた。しかし県は、「追悼式典以外の利用はできない」と、テント設置を頑なに拒否してしまった。
昨日(6月7日)、県から連絡があり、具志堅さんら4名で生活福祉部の大石統括監、又吉保護援護課長らと話しあった。
県は、「戦没者遺骨のDNA鑑定呼びかけのために、当日のテント設置を認める」として、設置場所の図面や申請書書式等を示した。あれだけ強い姿勢でテント設置を拒否していたのだから、テント設置を認めた県の対応については評価したい。
ただ、下の新聞報道にもあるように、県は許可にあたって、「DNA鑑定申請の周知以外の活動をしない」という細かい許可条件をつけてきた。県が示した許可条件は、市民の宣伝活動の内容を事前に検閲・規制するような項目が多く、とても納得できないものだった(こんな許可条件案がそのまま外部に出れば、県政への信頼が揺らいでしまう。最終的に県は再検討するというので、撤回される項目もあるだろから、その詳細については今は触れない)。
我々の抗議で、県は、「これらの規制は式典開催中(11;30~13;00)のもので、式典終了後はこれらの規制を外すということではどうか」と提案してきたが、我々は、「式典開催中は県の指示に従うので、式典開催前の規制も外してほしい」と要請した。
最終的に県は、「持ち帰って検討するので、改めて話し合う」ということとなった。
(昨日の県生活環境部との話し合い)
(6月7日のQABテレビニュース)
(琉球新報 2024.6.8)