昨日(11月23日・休)、那覇市で、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」主催で、「全国連帯! 沖縄から平和を発信しよう! 11.23県民平和大集会」が開催された。
当初はどれほどの人が集まるか心配されていたが、会場の奥武山公園には、続々と人が詰めかけ、最終的には参加者が1万人を超えたと発表された。会場を少し歩いていると、東京、静岡、名古屋、京都、大阪等の友人たちと会った。全国からも多くの人たちが参加しているのだ。
この集会の成功は大きな意味を持っている。
まず、従来の沖縄での大きな集会は、米軍基地強化に反対するものだった。ところが今回の集会は、米軍・自衛隊の琉球弧の島々の軍事力強化に反対したもので、発言者の多くが自衛隊基地強化に抗議するものだった。そのような趣旨の集会に1万人を超える人たちが結集した。そして、従来、「専守防衛」としての自衛隊を認める立場だったデニー知事が参加し、壇上で挨拶をした(ただ、知事の挨拶は、米軍基地についてだけで、自衛隊の問題には触れなかったが、集会で挨拶に立ったという意味は大きい)。
また、この集会は、労働組合や組織の動員ではなく、市民の手作りで実現したものだ。従来はオール沖縄会議が主催した県民大会が行われてきたが、今回は、市民たちの企画・運営で1万人を超える集会を成功させたのだ。
さらに、沖縄の集会だけではなく、全国各地で沖縄に連帯する集会が同時開催された。東京の国会前集会には2000人を超える人たちが集まった。また、神奈川、岐阜、滋賀、京都、大阪、奈良、広島、福岡等でも集会が開催されたという。
こうした意味で、この集会は確かに、「沖縄の反戦・平和運動の歴史に新しい時代が訪れたことを示す集会」(谷山博史さんのFBより)だったと言えよう。
ただ、いろんな問題点も指摘されている。今後、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」がそうした批判をどのように受け止めていくのか、課題も多い。
夜は、「全国交流集会」が開かれ、各地から参加した20近い団体が、沖縄への連帯を熱く訴えた。