なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

相撲部屋

2007年10月01日 | 
の暴力事件が、今時になって大騒ぎになっている。不思議だ。こないだまで、確か、「遺族が『事を荒立てたくない』と言っている」とかいう理由で、話がうやむやになっていたのになあ。何がきっかけで大騒ぎに至ったのだろうか?

 こう言っては身も蓋もないのかもしれないが。親御さんの会見で気になった言葉。「いい子になるから帰らせて」と死んだ男の子が言ったのに・・・・。というくだり。うーん、彼は「いい子」じゃなかったのか?では、「いい子」とは?
 親御さんを鞭打つようで申し訳ないが、相撲部屋に「戸塚ヨットスクール」の役割でも期待してたのか?

 日本の体育会系って、「指導」からかけ離れてる言葉の暴力・実際の暴力に妙に寛容なんですよね。以前からおかしな話だと思ってたんだが、これって相撲部屋の伝統だのしきたりだのが影響しているのだろうか?だとすれば、相撲って「国技」なんぞという資格はない、と思う。

 嫌になるなあ、相撲で昔から行われてるトレーニング法そのものは現在色々と注目されている。そういうのは国技たるにふさわしい、もっと体系づけて、他競技をやってる人だの一般の人にも広めてみては、と思ったりするの。でもなー、トレーニングを積む場が、ただのタコ部屋じゃ、話にならない。

 こういう暴力沙汰を聞くたびに思い出す。向陽中学。あっしの通ってた中学校で一番えばり散らしてたのが体育教官(なぜか、奴らだけは「教師」じゃなくて「教官」だったわなー)。体育教官室は一種の「タコ部屋」だった。中華丼がその辺に積みあがってる小汚い部屋で、そこに呼び出されたら、ビンタじゃ済まない。怖いなーと思い出すのは、一人そういう暴力癖(ありゃ、どう考えても「癖」でしょうな)のある奴がいて、そういうのがえばり出すと、体育教官全体にそれが蔓延すること。普通の人だったはずの人間が、簡単に暴力人間に作り変えられられちゃうのよね。その割を食うのが生徒やら、他の教師というわけよ。暴力抜きじゃ、生徒が教師をなめてかかる、そうなると、普通の教師も暴力を基本にしないとクラスを維持管理できない。そういう「暴力連鎖」が、あの中学では煩雑に起こっていた。

 こんな事があった。確か、所沢市でやる駅伝の選手とやらに選ばれたけど、特に参加したくないし、と言って断った女子生徒達が体育教官室に呼び出しを食ってビンタされた挙句、出場を強制された。ビンタしたのは、おばさんの体育教師だった。普通の人だったはず、と今でも思う。要するに、他の教師どもの手前、そうせざるを得なくなったんだろ。こういうのが「指導」かよ?こんな力関係が教師を抑圧してたんだと思うと、ムカムカする。

 遠藤さんよ、従って、わたしゃ、今もアンタは許せないし、根に持ってるんだよ。体育教官の当時の総元締めとして、どう思うんですかい、こういう事件については?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする