夫婦別姓
について、やっと自民党が考えるようになったみたい。当たり前だ。
この件、かなり問題だぞと思っているのは「従来の家族像」」とかいう話ではない。NHKの「日本人のおなまえっ」って番組でますますそう思うようになったんだけど、いわゆる「珍しい苗字」が、このままだと近々全滅する、のが確実じゃないかと思ってて。えーんかいな~~?
別姓じゃない=どっちかに決めなくちゃならない、苗字はまあ、子供が有無なく引き継がされるわけですが、どっちの苗字か、選択権が子供にない、だけじゃなくて、そもそも結婚するとき、1/2の確率でどっちかが消滅するわけだ。そうなると、多い苗字がじわじわ増える、のは当然ですわね。現実には1/2どころではない。90%以上の確率で、女が男に合わせてるのが現状。そうなると、珍しい苗字の方は、何が何でも男の子供を作って引き継いでもらわにゃ、になりかねない。女の子=そこで苗字の引継ぎ終了、が実情だと思う。別にいいですけど、ならいいんですけどね。番組でも、「旧姓が珍しい苗字だったんです」という方は、ほぼほぼ女性ばかりでねえ。復活はない、わけでしょ。子供の数が減りまくっている今、苗字の引継ぎ問題は隠れた大問題になっている気がするんですよ。
苗字というのも、番組を作るくらいだから、れっきとした文化の一種で、それが制度のせいで消滅する、そんなんでいいんですかあ?
あと、本家だ分家だ墓守だってな話は、都市部ではもはや消滅している。墓=個人のもの、になってるし。地方だと、「墓石の墓場」」がどんどこ増えてる、ともいうし。墓守という概念が消滅しつつある、ということ。明治に無理やり作った「家制度」(これねえ、江戸時代までは大方武士&宮家階級にしか存在しない概念だったと思うのね。明治に庶民もどうぞ、ってなったのは、当時の人たちには晴れがましいことだったかもしれない)がもう、お荷物状態になってきている。宮家ですらそうなんですもんね。
だから、国語学者の方とかがもうちょっとその点を発信されてもいいのでは、と思っちゃうのね。自分はまあ、どーでもいいんですけどさ。特に愛着もないし。ただ、自営業者としては、通帳等々の名義変更が嫌だ。仕事に差し支える。