の話、なんかよく見えてないんです。何が問題なんだろうか?
えーと、安倍さんの友達って人が理事長として運営している学校法人(なのかな?)に獣医学部を新設する、から、カネをくれ、と言って、山ほど金をもらった。のか。どこが問題かというと、公私混同じゃないか、という点なのかな?
実際のところ、マトモな獣医学部を新設しようとしたら、施設も場所もかなり必要で(大動物を飼育する場所だっているし)相当な金がないと難しい。だから、必要(と思っている)なら金を相当突っ込まないと新設が難しい、というのも分かる。獣医師会がどう思ってるのかは知らないけど(自分は獣医師会の人間じゃないから)獣医が増えることがいい事か悪いことか、は増えてみないと分からんなあという感じ。
まあ、一獣医師としては、日本の獣医学科というか、獣医学部というか、は医学部と比較してもかなり少ないと思うので、首都圏に住んでたのはラッキーだったなと思ってる。首都圏に5校(東大・農工大・日獣(当時)・日大・麻布)もあって、受験し放題だったし。
なんとか転がり込んだ農工大では、どこ出身の人が多かったっけ?なんだかんだで首都圏近郊の人がメインだったかなあ。
今は経済的な事情もある、なかなか地方から出てくるのは難しそうだし、だから、獣医学部がない地域に獣医学部を新設、というのは分からなくもない。まあ、私立だと金かかるから・・・・・。結局カネのある奴が入学するんでしょうけど。
あとねえ、獣医学部に入学したら獣医になれるかというと、そうはいかない。国家試験に合格しなくちゃ。合格させるレベルの勉強ができるかどうか、もあるけども。
どちらかというと、獣医の卒業後の仕事偏在が問題じゃないか、という気もする。
なーんか、獣医師になりたがる学生諸君は、獣医=動物のお医者さんになりたい、らしい。おそらくは、動物病院のTVだのマンガだのでなんか「小さな命を救うカッチョイイ商売、で、カネも儲かる」と思ってるフシがあって。止めといたほうがいいですよ、と言いたいのだが。
小動物臨床で考えてほしいのは、命を救ったところで、10年もすれば死んじゃうんですよ、という事。で、恨まれる。「小さな命」とか何とか言われると、こちらは虫唾が走るのだが。ゴキブリだって「小さな命」でしょうが。
小動物臨床でとりわけカッチョよく思われているのは「癌の治療」だの「心臓外科」だの、高度な2次治療っぽいことなんだけど。実のところ、そういう高度な治療なるものを受けたいと思ってる飼い主はほとんどいない。当り前です、そこまでカネもヒマも使えません、という人が大半なんだから。そういう人達に「あんたには飼主たる資格がない」とか何とか言って高度治療とやらを押し付けて金を搾り取ってるのが「二次診療」ってのの正体で、そこから給金が出てくる、という仕組み。
じゃあ、普通の動物病院はどうかというと、はっきり言ってピイピイしている。カネは儲かりません。そーんな都合のいい商売なんぞあるわけないでしょ。
小動物臨床の仕事は、とにかく離職率が高い。零細=ブラックというわけで、3年持つかどうか、という世界。こうして獣医師免許を持つ優秀な人材を失ってしまっているわけ。
せっかく公務員に獣医師枠があるんだから、安定した就職の場だし、そっちにいった方がよほどきちんとした仕事をできるんじゃないかと思うんだけど。
公務員枠の獣医師はなにやってるかというと、公衆衛生関連。鳥インフルも口蹄疫も獣医が管轄してた。口蹄疫の時は、自分も牛殺しに行くべきじゃないかと思ったりしてたのだが。若い先生にああいうシビアな仕事をさせたくなくてね。
それに関して、マスコミの報道には本当に辟易していたのだ。「家族の一員なのに」みたいな。あのさー牛を何のために飼ってるかというと、肉にするためじゃない、財産なんですよ、牛=金庫なの。牛飼いの人はそうは言わないけどね。だってそう言ったら最後袋叩きにされるでしょ。
なのに、だから、殺しにかかわってる獣医がなんだか悪役みたいに言われまくって。保健所もそうだね、殺しに係る獣医がぶうぶう言われる。もし、狂犬病でも起きてみなさい、獣医が一番最初に危険にさらされるっての。
そうやって、獣医の仕事=臨床以外は悪役、みたいな言われようじゃあ、だれもその方面に行きたがりませんわね。田舎がどうこうより、マスコミのそういう対応が問題なんだ。
小動物臨床がカッチョイイ仕事だなんて、自分はこれっぽっちも思ってないんだけどね。相性がいいかどうかは話が別。自分には向いていた、というだけの話。
えーと、安倍さんの友達って人が理事長として運営している学校法人(なのかな?)に獣医学部を新設する、から、カネをくれ、と言って、山ほど金をもらった。のか。どこが問題かというと、公私混同じゃないか、という点なのかな?
実際のところ、マトモな獣医学部を新設しようとしたら、施設も場所もかなり必要で(大動物を飼育する場所だっているし)相当な金がないと難しい。だから、必要(と思っている)なら金を相当突っ込まないと新設が難しい、というのも分かる。獣医師会がどう思ってるのかは知らないけど(自分は獣医師会の人間じゃないから)獣医が増えることがいい事か悪いことか、は増えてみないと分からんなあという感じ。
まあ、一獣医師としては、日本の獣医学科というか、獣医学部というか、は医学部と比較してもかなり少ないと思うので、首都圏に住んでたのはラッキーだったなと思ってる。首都圏に5校(東大・農工大・日獣(当時)・日大・麻布)もあって、受験し放題だったし。
なんとか転がり込んだ農工大では、どこ出身の人が多かったっけ?なんだかんだで首都圏近郊の人がメインだったかなあ。
今は経済的な事情もある、なかなか地方から出てくるのは難しそうだし、だから、獣医学部がない地域に獣医学部を新設、というのは分からなくもない。まあ、私立だと金かかるから・・・・・。結局カネのある奴が入学するんでしょうけど。
あとねえ、獣医学部に入学したら獣医になれるかというと、そうはいかない。国家試験に合格しなくちゃ。合格させるレベルの勉強ができるかどうか、もあるけども。
どちらかというと、獣医の卒業後の仕事偏在が問題じゃないか、という気もする。
なーんか、獣医師になりたがる学生諸君は、獣医=動物のお医者さんになりたい、らしい。おそらくは、動物病院のTVだのマンガだのでなんか「小さな命を救うカッチョイイ商売、で、カネも儲かる」と思ってるフシがあって。止めといたほうがいいですよ、と言いたいのだが。
小動物臨床で考えてほしいのは、命を救ったところで、10年もすれば死んじゃうんですよ、という事。で、恨まれる。「小さな命」とか何とか言われると、こちらは虫唾が走るのだが。ゴキブリだって「小さな命」でしょうが。
小動物臨床でとりわけカッチョよく思われているのは「癌の治療」だの「心臓外科」だの、高度な2次治療っぽいことなんだけど。実のところ、そういう高度な治療なるものを受けたいと思ってる飼い主はほとんどいない。当り前です、そこまでカネもヒマも使えません、という人が大半なんだから。そういう人達に「あんたには飼主たる資格がない」とか何とか言って高度治療とやらを押し付けて金を搾り取ってるのが「二次診療」ってのの正体で、そこから給金が出てくる、という仕組み。
じゃあ、普通の動物病院はどうかというと、はっきり言ってピイピイしている。カネは儲かりません。そーんな都合のいい商売なんぞあるわけないでしょ。
小動物臨床の仕事は、とにかく離職率が高い。零細=ブラックというわけで、3年持つかどうか、という世界。こうして獣医師免許を持つ優秀な人材を失ってしまっているわけ。
せっかく公務員に獣医師枠があるんだから、安定した就職の場だし、そっちにいった方がよほどきちんとした仕事をできるんじゃないかと思うんだけど。
公務員枠の獣医師はなにやってるかというと、公衆衛生関連。鳥インフルも口蹄疫も獣医が管轄してた。口蹄疫の時は、自分も牛殺しに行くべきじゃないかと思ったりしてたのだが。若い先生にああいうシビアな仕事をさせたくなくてね。
それに関して、マスコミの報道には本当に辟易していたのだ。「家族の一員なのに」みたいな。あのさー牛を何のために飼ってるかというと、肉にするためじゃない、財産なんですよ、牛=金庫なの。牛飼いの人はそうは言わないけどね。だってそう言ったら最後袋叩きにされるでしょ。
なのに、だから、殺しにかかわってる獣医がなんだか悪役みたいに言われまくって。保健所もそうだね、殺しに係る獣医がぶうぶう言われる。もし、狂犬病でも起きてみなさい、獣医が一番最初に危険にさらされるっての。
そうやって、獣医の仕事=臨床以外は悪役、みたいな言われようじゃあ、だれもその方面に行きたがりませんわね。田舎がどうこうより、マスコミのそういう対応が問題なんだ。
小動物臨床がカッチョイイ仕事だなんて、自分はこれっぽっちも思ってないんだけどね。相性がいいかどうかは話が別。自分には向いていた、というだけの話。
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