なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

白色申告

2021年01月11日 | 仕事

と青色申告どっちがいいか?という話ですが。
 これは、青色申告がいいに決まってる。

 世の中には「青色申告なんかしなくたっていい。白色で十分」なんて言う人もいるみたいですけどね。

 

なんて本にもそんな事が書いてあります。著者は元国税庁の役人だったようなんですけど。あんまりそんなこと言うもんじゃないよ、と自営業の自分は思う。無責任だなあ~~~~、と。

 この本が出てから、(というか、この本で白色申告のどんぶり勘定の実態が暴露されちゃったからなんじゃないかと思うんだけど)国税庁は、白色申告でもちゃんと帳簿をつけろ、帳簿も保管しろ、と言い出したので、実質青色申告と白色申告の違いがなくなってきちゃっている。細々と副業をやってて(メルカリなんかもそうですよね。このgooブログでも、こまごまと売りさばける仕組みを作ってるようですけど)売り上げは年間10万円くらいです、だったら白色でもいいかもしれないですけど、この商売で生計を立てる、ってんなら、もう絶対青色にしておいた方がいい。

 その理由なんだけど、「税制の優遇が多い」とかは、どこでも書いてあります。別の事について。自営業者が住宅ローン等を借りようとすると、銀行が提示してくる前提条件が、まずは「青色申告で黒字決算」という奴。白色じゃあ、黒字でも貸してくれない可能性が高いのだ。これは、住宅ローンを借り換えた時に知ったのだけど、青色申告者は、「きちんと商売してます。その上で黒字なんです」という、いわゆる「社会的な信用」がつくんですね。行政がつくっている事業系支援にある「優遇金利で融資」というのでも、その適用条件の最初が「青色申告で黒字決算が前期まで3期連続」。考えてみればそりゃそうで、その位の実績がないと貸倒になる可能性がうんと高くなるもんね。しかし、白色申告だと、そもそも、こういった優遇制度を受ける権利獲得がはなっからできない、という事になってしまうのだ。

 社会的な信用ってのは、カードが焦げ付いてないとか、まあ色々ありますけど、自営業者の場合は、青色申告すること自体が「信用」をつくる基盤になる。一々銀行にヘイコラしなくても、借金を正面突破できるわけで。優遇金利の借金は入間市でも一番いい奴を使えたのだが、それも、根性で青色申告をやってたから、という訳です。自営業って、いつ借金こくことになるか分からない、板子一枚下は地獄、という業種なので、借金をしやすいようにしておく、というのは重要じゃないかと。

 まあね、国税庁には、そういう信用をつくるために青色申告をしろ、と言うのなら、じゃあ、簿記3級くらいまでは義務教育の中で勉強させなさいよ、とは思うんですけどね・・・・。金関係の教育をすっ飛ばして、いきなり「副業しろ」だの「副業で稼ぎ過ぎで申告してないなら税務調査じゃ」とか、ってひどくないですか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 決算 | トップ | 冷蔵庫 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仕事」カテゴリの最新記事