なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

ジェンダー

2020年10月30日 | 

の話となると、大体男から嫌がられますけど。

 そうねえ、こないだ観た「ヴァイオッレット・エヴァーガーデン」について。京アニの仕事ぶりには敬意しかないが(恐るべき作画レベルで、その繊細さには圧倒されました)、お話の内容にあまり共感できなかったのは、既に人生に擦れちゃってるからでしょうか?年上の上司みたいな男に無垢な女の子が惹かれる、というか「愛してる、という言葉を下さいました」というセリフが違和感ありまくりになっちゃって・・・・。このセリフがどうやら物語のキモのようなので。人が死ぬのは悲しいに決まってるしなあ、と冷血に思っちゃう、だけじゃなく、自分の子供が死ぬって時、母親はワアワア泣いてすがるのに、父親は突っ立ってるままって変じゃね?と。男はこういう場合でも取り乱すべからず、みたいな縛りこそジェンダーそのものに感じられて、どこか旧来の縛りの中のお話っぽくなってるのが嫌だったんですね。このアニメはとっても人気があるようなので、なにか、そんな旧来の「ありがち」を打破するようなシーンがあっていいのでは、と思ったんだけど。少佐がヴァイオレットに会おうとしない、というのも腹立つなあ、あんたが彼女を戦争に駆り出したんじゃあないの?その責任について、会ってきっちり謝罪しろよ、とか思っちゃってねえ。その後書かれたヴァイオレットの手紙の内容もなあ、これは違うよ、と、お話のキモ全般に納得感が持てなくて。残念だ。。。

 最近読んだ本

は、そうしたモヤモヤ感をスカッと言語化してもらえたようで、気持ちよかったですね。個人的には「桃山商事」の仕事ってすごく面白いと感じているので、その代表の方との対談は興味深かった。男って、女からケチ付けられるのを異様に嫌がるけど、なぜ?とかねがね疑問だったのだが、成程ねえ、と腑に落ちる点も多々あり。

  男の人の説得の仕方を一々連れ合いの方に指南しなくちゃならないのが、毎度大変なんですよ。とりあえず、「説教に落ちないように」しましょう、そのためには「獣医さんが言ってたんだけど」と、こっちのせいにして話す。で、そこで「だからあなたは~~~」とか「だからこうやってよ」とか追加しない、体言止めして下さい、付け加えるなら「そう言われてちょっとショックだった」とか、ご自分の感想のみに留めるように、おそらくそうすれば、男の方もバカじゃないから、ご自分でそれなりに考えるでしょうから、という方法なんですけど。というか、なんでここまで気を使ってやらにゃならんのだ???

 結局、対等な話し合いができない、フラットな関係性がおっかないってことなのか?アホらしいです。 


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