なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

朝刊

2006年12月21日 | 
の見出しが刺激的、なつもりなんだろうな。少子化ねえ。今更じゃないか。
 毎度思うこと。「結婚しないと子供を産む権利がない」というのをやめれば、状況は一気に変化する。と思う。のになあ。
 この空気、キッツイよね。まずは、戸籍制度。それに(多分)基づく「非摘出子」という言葉からして差別的な民法の制度。この辺から、既に「子供産みたきゃ結婚しろ」攻撃の嵐だもの。だもんだから、できちゃった婚か、中絶か、という事になるんだよな、独り者の女が妊娠すると。
 ところが、結婚ってさ、子供を守るにはあまりにもお粗末な制度なんだ。なぜって、離婚した場合「養育費はちゃんと払います、払ってます」なんて男は日本で3割程度なんだよ~~~。約7割は子供も、元相方も放り出して知らん振り。「親」たる責任の第一は「金」、それを全うする気がない。離婚に至る原因はなんであれ、大人同士の問題で、子供を巻き込むことがあってはならないと思うんだけど。
 この辺が不安で、結局中絶を選択する人、かなり多いんじゃないかしら。できちゃった婚の離婚率って高いものねえ。これ、男の側に「親」になる自覚が確立しない状況での結婚、だからじゃないかな。男の側からすると、自分が稼いだ金を、なんで他人に使われにゃならんのだ、となる。元々子供好きな人ならともかく、普通の日本人の男は子供と接したことなんかないでしょ。そもそもアンタの無責任な性行動が妊娠の原因でしょうが、と責められてるようなところもある。ズバリ正論だから、反論の仕様がない。で、ギクシャクする、そんな感じでしょうか。結婚=取引になっちゃうんだよ。
 一昔前なら、取引でよかったんじゃないかな。女の側には、結婚でもしないと食べていけない、という経済的な事情があったし、男の側にも結婚しないと世間体が・・・・という事情があったはずだし。言い方は悪いが、「合法的売春」ですわね。しかしなあ、こんな取引、破綻するよなあ、来年以降に起こりそうな中高年離婚嵐、ってその落とし前でしょう。そういうのを見てる下の世代が、そういう取引タイプの結婚をしたがるはずないよなあ。私はウンザリだ。まあね、結婚しないんじゃなくて、できないって話も大いにあるけれど。
 
 少子化を止めたけりゃ、とにかく民法を抜本的に変えるしかないだろ、と思うのよ。結婚と「親になること」を切り離す。親になったら、とにかく最低でも子供のための経済的な保障はする義務をつくる。それをやらない奴には給料の差し押さえも辞さない、と。そうすれば、男の無責任な性行動は減るだろうし(そうすりゃエイズ感染率だって減るべ)、育てる側(未だ圧倒的に女の役回りになってますなあ)のストレスも減る。経済的なストレスって厳しいから。そうなれば、楽になるから子供を産みやすくなる、と思うんだけどなあ。

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