



東京での仕事に挫折し、故郷で深夜バスの運転手として働く利一。あるとき乗車してきたのは、十六年前に別れた妻だった。おだやかな筆致で描かれる、家族の再生。そして再出発。

揺れ動いている。誰だって抱えているものってあるから・・・
触れてはいけないところ・・・「親であっても、立ち入ってはならぬ領域があるような気がした」 そう、心配で心配で仕方がなくても・・・待っている。
弱くたっていいんだよ・・・夜中のバスに乗って夜明けを迎える。
白鳥のバスはなくなるのか・・・
怜司の旅立ち・・・息子をもつ母としては、な、何も外国じゃなくても・・・スーツケースを引いて歩き出したときは、あ、行っちゃうよ!と、うるうるした。
あの橋あたりは訪れたことがあったけ・・・そして、関越のSAで新潟行きのバスを見ると思い出す。
