

最近、「コミュニティ」や「居場所」は、若者や生きづらさを抱えた人を救う万能薬のように語られることが多い。しかし、それは本当なのか。本書は、「世界平和」や「夢」をかかげたクルーズ船・ピースボートに乗り込んだ東大の院生による、社会学的調査・分析の報告である。なんらかの夢や希望をもって乗り込んだはずの船内で、繰り広げられる驚きの光景。それは、日本社会のある部分を誇張した縮図であった。希望がないようでいて、実は「夢をあきらめさせてくれない」社会で、最後には「若者に夢をあきらめさせろ!」とまで言うようになった著者は、何を見、何を感じたのか。若者の「貧しさ」と「寂しさ」への処方箋としてもちあげられる「承認の共同体」の可能性と限界を探っていく。








古市憲寿さんありきのピースボート・・・で読んでみた。
読んでいて、へぇー・・・ピースボートってそうだったんだ。
乗りはしないけれど、お年寄りがね。
動画を見たら、やはりお年寄りがね。
世界一周だけではなくていいろんなコースがあって、ピースボートと言うと真っ先に辻元清美さんが浮かんでいたけれど、まったくなし。
で、多世代の参加者に、面白そう!・・・乗りはしないけれど。
研究ね・・・
目的性と共同性という二つの軸を使って若者たちを
「セカイ型」「自分探し型」「観光型」「文化祭型」の四つに類型化し、それぞれの特徴や互いの差異を取り出したこと・・・
そうそう書いてありましたね。
廃船寸前の船をチャーター・・・に、え、そうなんだ。
トラブルに、あら・・・
そんな中の怒れる老人たちは船内集会を開き、ピースボートの責任を問い続けていたのは、学生運動世代だった。ってことを読んで、以前、ツアーで行った北欧で同じようなことがあったのを思い出した。
同じツアー会社で、内容がちょっと違うツアー・・・私たちが申し込んだときにはすでに満席で、少し旅程が違うがそちらならまだ大丈夫と言われたツアー方で起こっていたこと。
幸い、キャンセルが出てもともとのツアーに参加できたのだが、後から言われたツアーでは、たまたま一緒になったホテルで一人の爺さんが、食後の丸テーブルで演説を始め、添乗員をつるし上げるなどと物騒なことを叫んでいた。
途中で席を立とうとした人が、自分たちの事なのだから無責任な行動は慎むようになどと言われ、おとなしく席に戻っていた。
それを見ていた私たちは、あっちじゃなくて良かったわぁー・・・と心からほっとした。
でも結局、ほとんど人は旅を楽しんでいたので、そういう話は結構とぞろぞろ離れていたらしい。そこまで私は見ていなかったから聞いた話。
団塊はめんどくさいよねー・・・と言われていましたよ。
そう、私は旅は楽しむためのものだと思っているから、もしも船旅なら飛鳥で行く。
乗りはしないけれど・・・
★★★★☆