内容紹介
ある日突然この世に現れた某(ぼう)。 人間そっくりの形をしており、男女どちらにでも擬態できる。 お金もなく身分証明もないため、生きていくすべがなく途方にくれるが、病院に入院し治療の一環として人間になりすまし生活することを決める。 絵を描くのが好きな高校一年生の女の子、性欲旺盛な男子高校生、生真面目な教職員と次々と姿を変えていき、「人間」として生きることに少し自信がついた某は、病院を脱走、自立して生きることにする。 大切な人を喪い、愛を知り、そして出会った仲間たち――。 ヘンテコな生き物「某」を通して見えてくるのは、滑稽な人間たちの哀しみと愛おしさ。 人生に幸せを運ぶ破格の長編小説。
読書備忘録
ふふ・・・おもしろい!
始まりからおもしろい・・・突然の某は自ら病院に行き、蔵利彦の診察を受ける。看護師は水沢・・・さっそく入院となり最上階の個室に住むことになる。
なんだ、なんだぁー?・・・と読み始める。
占い・・・なるほどね、人生の岐路なんて、どの人間も、そんなに大したもんじゃない。人間って、自分だけが大変だって思いこんでいる大袈裟な生きもの。かもね・・・
そんなこんなで、誰でもない者についてお話がありますと・・・わわわわ、そんなに?
病院生活をやめてから、なんか人間らしくなっていく某
繰り返し擬態して行って、死ねなくなるって事は・・・
もしかしてあなたの近くにいるかも?なんて言われても、え、実は私が!なんて言われても・・・
ほぼイッキヨミ!
★★★★★