ときどき森へ・・・sora日和

~ by 凪 ~
ハンドルネーム変えました。

本・朝吹真理子 「だいちょうことばめぐり」

2021-04-26 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 内容

家族のこと、ごはんのこと、すぎゆく季節のあれやこれや…。ふとした瞬間よみがえる記憶や、日々の出来事を描いたエッセイ集。花代による幽玄な写真も多数掲載する。『銀座百点』連載を書籍化。


               

 読書備忘録 

タイトルの「だいちょう」は歌舞伎の脚本「台帳」のこと。だそうです。

お調子者のおまいり・・・子供の頃、お祭りで浴衣を着せてもらうと必ず角を曲がったところでドブに落ちた。浴衣はお稽古で使っていたのと、町内会のとで、いくつも持っていたから、ふたつ上のお姉さんが一緒の時に限って落ちたそうで、〇ちゃんまたドブに落ちたよ!とずるずる連れ帰ってくれて、すぐにお風呂にぶち込まれたあと、また別の浴衣を着て、ドブに落ちんじゃないよ!と送り出された。一回はその返事をしたとたん落ちたそうで、母は祖母にあんなところにいる時に声をかけるから落ちたんだと言われたって、あんたが落ちるからおばあちゃんに言われるんだから!と・・・ってのはどうでもいいガサツな私の話でした。

川波さん・・・お手伝いさんの川波さんとのお話に、いいお手伝いさんだったのね。素敵なお話でした。

メイメイの指・・・メイメイは猫、すべての足に爪がなかった。家具を守るために、去勢手術をするときにあわせて爪を抜いたらしいって、朝吹さんもそういう手術があることを知らなかったと。猫を飼ったことのない私はもちろん知らなかった。海外では普通の事らしい。に、へぇー!と驚いた。犬が吠えなくてかすれた声でホンホンやっていたから、風邪でも引いたのかと思ったら、声帯を取ったとか何とか言っていたのを聞いたことがあって、その時もへぇー!と驚いたんだっけ・・・

育ちがいいからお話もちょっといいお話が多くて、楽しかった。

★★★★☆