今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

なめこの谷  2010.10.30.(3)

2010-11-04 22:24:49 | Weblog




 ここ数年、この時期にこの谷になめこを探しに来る。最初に来たときは何の情報もなく、なめこを探してここに辿り着き、運の良いことに沢山のなめこに出会えたのだったが、その後は、出会えたり出会えなかったり・・・・。雪が積もっていたこともあったな・・・



 何本かあった、巨大なブナの立ち枯れ・・・・、いつも、ムキタケが山ほど出ていたのだが、木が古くなり倒れるのを怖れたのだろう・・・、切り倒され、切り分けられ、地面に横たわっていた。もう、ムキタケも出てはいない。



 いつもと同じ道を進み、舗装がなくなった後は山道?獣道?を歩いてゆく。去年はこの道を歩いている間にもなめこは結構出ていて、谷に落ち込む急斜面の立ち枯れのミズナラなので、収穫できずくやしい思いをしたのだが、今年は何もない。嫌な予感がした。



 去年、沢山のなめこを採った、谷の上側の、オオイワカガミが覆う急斜面の枯れ木の場所まで来た。今年もここにはナメコが出ていた。斜面を登り、今年は1人が上から、友人は下から採る。







今年は高い、手の届かない場所でもなめこを掻き落とすための道具を用意してある。状態の良いものを採って、また、急斜面を下る。この谷では一度滑ったら、遥か下の川まで落ちてしまうだろう。そして、斜面は雨で滑りやすく、掴まるものといったら、草か、細い木くらいしかない・・・・・。


 下る途中のやはり立ち枯れのミズナラに・・・・





遠目には、ヒラタケかな・・・と思ったのだが・・・Lycoperdon sp.?


    


老菌を触った感触は・・・ホコリタケの仲間。



 そして、下る斜面には他には・・・



    
シロナメツムタケ



 この谷の道は毎年、崩れてゆく。どこまでが道で、どこからが獣道なのか分からない。分からないまま、川沿いの斜面を歩いて登っていった。薄暗い谷を見廻しながら、ミズナラの枯れ木の集る辺りを目指して歩く。




ミネシメジ


巨大・・・・、一つの傘の径は20cmを越える・・・・






ムキタケ


急な斜面の途中の枯れ木からムキタケが出ている。そして・・・・





きれいな蕾・・・



 そして、斜面を見廻していると木に白っぽいきのこの沢山出た木を発見・・・・、それが、冒頭の写真だ。しつこく・・・








なめこ



このなめこは、新鮮だけれど、ちょうど開いたところで、鋏で切り取りやすい・・・とはいえ、嫌になるほどの数。



 これは、もう古い・・・・、けど、見応えはあるな。







 この頃になると分かってきた・・・・、なめこの出ている木で白っぽく見えるのは、若い食べごろの開きのなめこの木、赤っぽく見えるのは、開ききってもう、古いなめこの木だ・・・・。



 谷沿いに進むと、上の方にミズナラの枯れ木が数本見えた。それを目標に登ってゆくと、赤っぽいきのこの出た木がある。これは駄目だ・・・、でも、やっぱり確かめていこうと、友人と話して登る・・・・・。あっ・・・・













 食べごろのなめこ、無数に出ている・・・・。これを友人と鋏で一つ一つ、切り落としていく。あぁ・・・飽きた。


 赤っぽく見える木は・・・・、訂正しておかなければ・・・・、「開ききってもう、古いなめこの木」か、「食べごろの蕾のなめこがビッシリと出た木」だ・・・!


 根気を使い果たして・・・・、戻る。戻るのがまた、大変。谷をずり落ち、なんとか川まで降りた。






 ここから、道に何とか戻り、舗装道路まで辿り着いた。さて・・・・どうする?


つづく。
コメント (6)
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