登山道へ続く三叉路に咲いていたニリンソウ
前週末の湖北の山登りが思いの外、応えていて、おまけに仕事にも疲れていたので、土曜日は寝て暮らしたい気分だったが、どうも週末に自宅でゴロゴロしていると、逆にストレスがたまる感じだ。
いつもの通り、仕事疲れは遊びながら、肉体疲労と交換することにした。土曜の朝、8時に自宅を出る。友人から聞いていた扇ノ山のエビネの様子を見に行く積りだ。自宅近くのICから高速に乗り、佐用JTから鳥取道へ。北上して智頭ICから、一度、一般道に降り、また鳥取道を走り河合ICで降りた。その先の道は良く分からなかったが、ナビ上で登山口の場所の地名を探し出して、走った。やがて、登山道への道を報せる看板があり、それに従って進んだ。
今頃?のニリンソウの咲く三叉路を右に進み、ひたすら上って行くとやがて林道の脇が広い駐車場になっている場所に出た。
扇ノ山にはなめこを何度も採りに来ている。去年来た折に車で散策し、この場所の手前まで来ていた。それでも扇ノ山を登って山頂に立ったことは今まで無かった。
駐車場に車を停めて、支度をして歩き始めたが、花を探して歩いていこうと思ってはいたが、山頂まで登るということは特に意識はしていなかった。登山口は標高1000m程度で、山頂までは標高差が300mだし、登って魅力的な山とも思えなかったから。
200mほど進むと登山口があった。山頂への道にはサンインシロカネソウが咲いていると友人から聞いていたので、兎に角登って行く。
沢沿いの道がしばらく続いた。雪解けしたばかりの様子で、ビショビショの谷。所々、残雪があり今年は雪が多かったことが良く分かる道筋だった。
サンインシロカネソウはというと・・・・・、すぐに見つかった。
今年は岡山森林公園で沢山のサンインシロカネソウに出会っているが、それはもう一ヶ月も前のことだ。
ヤマエンゴサク? キンキエンゴサク?
サンカヨウの葉も沢山見たが、花はというとまだ、蕾だ。
道は谷から離れ、本格的に登りだした。
サンインシロカネソウとはしばらくお別れだ・・・・
道の脇に咲いている花も変ってきた。
オオイワカガミとチゴユリ
チゴユリは切り株の上にでも咲いている。
この辺りで扇ノ山を甘く見ていたことに気がついた。たかが、300mと思っていたのだが、異様に疲れた。汗が吹き出す。
これは何だろう・・・・、体調が悪いのだろうか、不安になるほど歩けない自分。。。
分岐点にあった大岩
どこかの登山口から登ると此処に出るのか・・・・
上を見ると、山頂だろうか・・・・、まだ結構登らなければ・・・・
また、登り始めた。
ツクバネソウ
木々の間が開けて空が明るくなり・・・・
気になっていたのだが、ヘリコプターの音が聞こえていて、どんどんと音が近づいてくる。さすがに焦る。さらに近づいて・・・・
止まって、木々の間からこちらを見ている・・・・。こんな経験が前にもあったなとは思うのだが、思い出せない。山でヘリコプターに出会うときは大抵、悪いことが起こったときだ。そういえば、ちょっと前に山頂から団体さんが急斜面を降りてきて、「この先もこんな感じですか?」と聞いてきた。服にはどこかの鳥取の消防署と書いてあったが、山登りに慣れた面々とは思えなかった。
やがてヘリコプターは尾根筋をゆっくりと離れていった。
胸騒ぎを感じながらも急斜面を上って行くと、噂に聞いていた豪華すぎる避難小屋が見えてきた。
もう少し・・・・だな。
頂上の目印は真ん中から折れていた。雪がへし折ったのか、雪に埋まった看板を誰かが踏んで折れてしまったのか・・・・
山頂には四人が既に居て、休んだり、昼飯の用意などをしていた。こちらもビールを飲みながら、例の通りカップラーメンを作った。そして、この避難小屋を通ってから行方が分からなくなっている登山者がいることを知った。穏やかな日だというのに・・・・。
つづく。