朝の南光河原
翌朝、5時頃には目が覚めていた。それでも、昨夜は10時頃には寝ていただろうから、良く寝たな、という気持ち。車中泊の良いところは、朝ゆっくりできるところだ。すぐに起きてもすることないし・・・・、寝袋の中でゴロゴロしていた。
それでも、周囲から車の音とか人の話し声が聞こえてきて、気になったので6時には起き上がった。車の外に出てみると、もう10台以上の車が停まっていて、山登りの支度をしている人たちもいた。
そろそろかな・・・・、着替えてから顔を洗い、歯を磨き・・・・、湯を沸かしてから朝食を摂る。残りの湯はポットに入れて山に持って行く積り。それから、山登りの支度をして駐車場を出たのは7時だった。自宅から早朝に出てきても朝7時の登山開始とは行かない。やっぱり、車中泊は便利だな。
大山寺橋を渡りユートピアコースを目指した。ちょっと、振り返り・・・・
南光河原駐車場は、もう満車に近くて、相変わらず大山の登山客は多いようだ。
しかし、大神山神社への参道に人影はなく・・・・、相変わらずの不人気だよな・・・・。
オレの山登りは大山(弥山)登山からと言っても良いのだが、弥山にはそれっきり登っていない。弥山は人が多いし、登るだけでつまらない・・・。
参道も結構、傾斜があって朝イチから歩いて行くと息がきれる。最初はのんびりと・・・、そう自分に言い聞かせながら道の両脇の花などを眺めながら登って行く。
ミヤマカタバミの花のあと
やがて、大神山神社の石段に到着。
さて、そろそろ、行きますか!
石段を登り、神社でパンパンとやってから右の森の中に入っていった。この辺りで標高900mくらい。鬱そうとしたブナ林の下には・・・・
クルマムグラ
歩きやすい道が伸びているのだが、最初の看板の所で左に折れて下宝珠越方面へ。ちょっと、看板、見間違えたかな・・・と思うようなガラガラの道だ。去年もこんなに道は荒れていただろうか・・・・
まるで、水の流れていない谷を遡るようにして登っていった。
暫く登って行くと舗装された道に出て、そこにユートピア小屋への登山口がある。誰もいない・・・、前にも後ろにも。
息を整えてから登り始めた。これから暫くは急登が続くはず。。
ニワトコ
この最初の登りを歩く度に、山登りってしんどいな・・・と思う。何でまた来ちゃったんだろう・・・・。少し登っては休み、休んでは登る。昨夜、ちょっと飲みすぎたか・・・・、汗が噴き出す。30分ほど登り、下宝珠越に到着した。
この辺りから道の傾斜は緩くなり、森も明るくなってきた。
ミヤマガマズミとウスバカゲロウ
タニウツギ
実は最初の登り始めから、登山道の両脇の木々を観察しながら登ってきた。今回の大山登山の二つ目のお題はウリノキだったから。最初にこの道を歩いたとき、しんどくて休んでばかりいて、その度に周りの木を見ていたら変った花を付けた木があった。それがウリノキだったのだが・・・・、少し足が強くなったのか、季節が少しずれていたのか、ウリノキの花に出会うことはできなかった。後で調べてみると、2年前の7月13日に見ていたのだった。要するに、1ヶ月早すぎたというわけ。そのころ、山はヤマアジサイが満開になっているだろう。山上の花の盛りには少し早い微妙な時期だ。まだ、来れるだろうか・・・・。
スノキ? カンサイスノキ?
明るくなった尾根筋の道は、また暗くなりガスが流れて来たり・・・・
道の両脇からせり出した木々の葉を掻き分けて進むと服はびしょ濡れになってしまう。湿度も高くて汗が止まらない。足元にはいろいろな花が咲くようになり・・・・
ダイセンクワガタ
アカモノ
お、これは自宅庭のシモバシラの葉に似ているな・・・・
?
道の左下に残雪が残った沢筋が見えた。その斜面にはサンカヨウの葉が見えている。
車中泊のお蔭で時間は余裕がある。登山道を外れ、残雪の残る小さな谷を下った。
サンカヨウは花を付けてはいるのだが、雨上がりで美しくないな・・・・
大した収穫もなく、登山道に戻った。しばらく歩いて行くとガスが晴れ始めて・・・・
進行方向右側に、元谷越しに大山の北壁が顔を覗かせた・・・・・
これは、天気がよくなるのかもしれない・・・・。明るくなった尾根筋を歩いて行く。
ヤマボウシ
足元には・・・
マイズルソウ
そして、ガスは消え大山の北壁がくっきりと姿を現した。