ガスが晴れ、木々の間から大山の北壁が姿を現した。ここから少し傾斜の急なところを越せば中宝珠越のはず。
マイズルソウとイワカガミの咲く道
そして中宝珠越に着いた。
僅かだが平らな広場のようになっていて、右に下ると大山名物砂滑りの起点。まっすぐ進むとユートピア、三鈷峰。ここで、長めの休憩をとった。
晴れた・・・・
目指すユートピア小屋は・・・・
消えかけたガスの切れ目からうっすらと見えていた。
ここから尾根までは傾斜が緩く、いろいろな花の咲く好きな道。
左:まるでエゾノヨツバムグラのようだが、大山にはない?
右:クルマムグラ?
気のせいでなければ、クルマバソウとクルマムグラが両方あるような・・・・
変わった葉のスミレ、調べてみると・・・・
アカフタチツボスミレ
タチツボスミレの品種だ。
見上げると、ガスはすっかり消えてユートピア小屋がはっきりと見えていた。
頭上に木々が被さった道を登って行く。足元に・・・・
ユキザサ
すっかり晴れたといっても、花にはたっぷりと水滴がついて光っていた。
その10分後、尾根筋の道に突き当たる。三鈷峰とユートピア小屋を結んでいる尾根筋の道。ユートピア小屋の先は弥山山頂まで続いている。その三叉路を右に曲がり、ユートピア小屋に向けて歩いていった。
ユートピア小屋に着いて、中を覗いてみる。入り口のドアは二重になっていて、引き戸を二つ開けて中に入ると・・・・
小奇麗な小屋の中・・・・、ここで一泊も良いかもね。
まだ10時半だ。昼飯には早い。この先、行けるところまで行ってみよう・・・・
尾根を弥山の方向に進む。尾根に咲いている花を並べていこう。
ヤマツツジ?
タチツボスミレとちょっと気になる葉
ダイセンクワガタ
ちょっと振り返って小屋を見る
ダイセンハタザオ?
ダイセンクワガタ
道はまだ続く・・・・
近いようで、決して行けない場所。自分との間には谷がある・・・・
尾根の左側の斜面に雪が消えて間もない場所があり・・・・
サンカヨウが満開になっていた。
ミヤマアカバナ
タチツボスミレ
イワカガミとツガザクラ
こぼれ落ちるツガザクラ
イワカガミと・・・・、尾根にダイモンジソウ?
尾根の細い道は続いているが段々と道は心細くなってきた。道の右側斜面の花畑を見ていると、あまり危険を感じないのだが・・・・
でも・・・・
だんだん、緑が少なくなり・・・・
尾根の片側は崩れ落ちて、踏み跡が消えていた。まだしばらくは緑を踏みながらでも進めそうだが・・・・、やがて進めなくなるのは見えている。ここまで、と決めて写真を撮り、引き返した。
戻る途中の岩場で・・・・
イワカガミの花の脇にコメバツガザクラの葉が見えていた。花は・・・・、もう終わっているようだった。
つづく。