北海道から帰ってからは盆前までの暑さが嘘のように涼しくなって、それから雨の降る日が続いていた。雨が降るのはきのこにとっては良いのだけれど、気温が下がると爆発的なきのこの発生は期待できない。とは言ってもそろそろかな、と思って近場の里山を廻ってみることにした。
結論から先に言うと、やたらと目についたのはベニウスタケだった。
ベニウスタケ Cantharellus cinnabarinus (Schwein.) Schwein.
どれも、ちょっと盛りを過ぎていて被写体としてはイマイチだった。
最初の場所は毎年見に行っている水色のアウレオの出る斜面の周辺だったが、きのこの姿はほとんどなくて、目的のアウレオの姿も見当たらなかった。かろうじて見つけたイグチは・・・・
ウスキニガイグチ Tylopilus alkalixanthus Amtoft
それから、叢の陰に1cm程の小さなカラカサタケの仲間。
Lepiota sp.
叢に投げ捨てられたゴム靴の脇に・・・・
ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo
近くに住む友人夫妻も留守だったので、次の場所に移った。
車で20分程離れた川沿いの場所だ。山は湿っていて雰囲気は良いのだが蚊がほとんど出てこない。これはきのこの発生には条件は良いとは言えない。
最初に見つけたイグチは・・・・
??柄がない?
反対側から撮って納得。
アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa
こっちの山も湿り気は十分なのだがきのこの姿は少ない。斜面を登って行ってやっと見つけたのがこれ。
キアミアシヤマドリ Boletus auripes Peck
最近はこの名前が良く使われるようだ。
Boletus auripes Peck
それから、しばらく歩いて、汗をかいて・・・・
ベニイグチ Heimioporus japonicus (Hongo) E. Horak = Heimiella japonica Hongo
アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa
ちょっと木にもたれかかっていたりして・・・・
チチアワタケ Suillus granulatus (L.) Roussel
いつも無視のきのこだけど、今日は特別。
帰り道でまた出会ったのは・・・・
ウスキニガイグチ Tylopilus alkalixanthus Amtoft
来週に期待するしかないな。