林道から山の急な斜面に張り付いて、もうかなり登って来たと思うのだが・・・・。水が僅かに流れる薄暗い沢沿いを上がって来た。ここのところ、雨らしい雨は降っていないので山は乾燥していて沢から離れて歩けば蛭に取りつかれる心配は無さそうだった。
ふと進行方向を見ると、苔むした杉の倒木に紫色の花を付けた草が生えていた。あぁ、こんな薄暗いところにも咲いていたのか。
ヤマタツナミソウ
思ったよりも葉柄が長い。
そしてヤマシャクヤクの姿が見えだすが、いずれも花は散っていた。斜面の上の方を見上げればかなり先ではあるが花が残っている株も見えた。頑張って登らなければ・・・・。
散りかけ
花の跡
ベニバナヤマシャクヤクの白花
ようやく見頃の花に出会えた。
周囲には花を終えた株が沢山見えていた。
もう、尾根は近い。近づくと傾斜が緩くなり緑が増えてくる。
幾株かのクモキリソウ
この辺りにはヒロハテンナンショウが生えていたと記憶しているのだが、今回見たのはまるでコウライテンナンショウみたい。
ようやく尾根に着いて、登って来た斜面を見降ろした。
ご苦労さんでした!
ここから尾根伝いに登った先の急斜面を、折角登ったというのに下って行く。友人は久し振りの山だというのに、やはり元気だ。どんどんと下って行ってしまう。僕は下って行く友人をバックにして斜面のサワギクを撮った。
下って行く先を目を凝らして見てみると・・・・、咲いてる、咲いてる!!
最初に出会った、僅かにピンク色のベニバナヤマシャクヤク。
そして・・・・
ベニバナヤマシャクヤク
正直な所、前回から3週間は遅すぎたかな・・・・という思いもあったのだが、結果から言うとタイミングはピッタリだった。花を確認したところで、ザックを降ろして昼飯を食べることにした。