土曜日の酷暑の中の湿地散策は、あまりに暑くて命の危険を感じる程だった。気温36℃はこのところ、
普通のことだが、体表を突き刺すような陽射しの強さを感じた。翌日、起きて朝食を摂る頃には気温は30℃近くなり、
エアコンをつけて家に籠ろうかとも考えたが、思い切って車でブナ帯まで登り歩くことにした。
ブナ帯まで行ったところできのこの季節にはまだ早いし、綺麗な花が咲いているわけでもない。でも、何としても少し涼しい所を歩きたかった。
大した支度もせず、車で家を出て高速へ、50kmほど西進してから高速を降りて国道を北上する。峠を過ぎた辺りで右折して林道を走る。
雨はしばらく降ってはいなかったようで土埃を巻き上げながら走る。
標高900mくらいのところで車を降りて、杉林の中の登山道をぶらぶらと登って行く。標高差100m位を登るとブナ林の中の尾根伝いの道に出た。
以前は登山道の両脇はねまがり竹で覆われていて、遠くのブナやミズナラの木しか見えなかったのだが、妙に展望が効く。鹿の食害が進んでいる。
ここまで来ると流石に涼しいけれど、歩いていればやがり汗は出る。でも、それは気持ちの良い汗だ。
しばらく登って行くと前方に見えたのは・・・・
トンビマイタケ
いろいろなところで出会っているから、分かるけれど・・・・、でも久し振りだな。
これはまだ若いトンビマイタケで、でかいけれど幼菌と言っても良いくらい。とても柔らかい。気温が高いから短時間で大きく育ったのか。
小さなかたまりを二つ程剥がしてビニール袋に入れてからザックにしまった。トンビマイタケは触ると黒く変色するのでなるべく触らないように。
通り過ぎてから振り返って、またトンビマイタケを撮った。
この尾根は日陰が多くて、しかも傾斜が緩やか。散歩するには丁度良い。
ツエタケ
ツルタケ
熊の大杉
看板がぶら下がっていた。幹の下の方がボロボロに崩れているのは熊が爪を研ぎにくるからなんだろうか?
この尾根筋の木にはそこら中に熊の爪痕が残されているのだけれど、新しい痕はないようだ。
ヒビワレシロハツ?
ブナの大木
見上げてしまう・・・・
何処か、昼飯を食べるのに良い倒木はないかな・・・・、探しながら尾根を登って行く。